2010年04月24日
タクは同級生を打たせたのかぁ
木村拓也コーチ追悼試合の巨人×広島戦。
今夜は、東京ドームに降り立ち
両チームの選手達を陰から支えたとしか思えないのです。
始球式で長男・恒希クンが投げたド真ん中のナイスボール。
かつて二遊間コンビを組んでいたカープの後輩・東出選手の猛打賞。
東出選手はあわや4安打か、というくらいの痛烈な打球を放ったのに
見事なダイビングキャッチでそれを阻止したのは
去年までキムタクとセカンドのポジションを争った脇谷選手でした。
そして極めつけは・・・
谷佳知選手が左中間スタンドに放った代打逆転満塁ホームランです。
ともに伝統ある巨人軍への移籍組で、同級生。
試合に出られない時もお互いに支えあったかけがえのない存在。
勝利の後、2人で煙草を吸う時間は至福のひとときだったことでしょう。
直後、各局のジャイアンツレポーターが集まる
インタビュールームに顔を出した巨人・藤本広報が
しみじみと物思いに耽りながらつぶやいた一言が・・・
タクは同級生を打たせたのかぁ
・・・でした。
もちろん、谷選手の実力あっての劇的アーチなのですが
ここまでわずかヒット3本しか打てず
代打で出ても11打数1安打と苦しんでいたバッターが
1点ビハインドの8回裏・1死満塁という大切な勝負どころで
そうそうホームランは打てないはずです。
かけがえのないチームメイトを木村コーチが後押ししたからこそ
谷選手が自分のベストスイングを思い出した・・・と考えるのは
決して不自然ではありませんよね。
今日の巨人×広島戦は
多くのプロ野球ファンが“見えざる力の存在”を確信したゲームとして
永遠に語り継がれることでしょう。
投稿者 斉藤一美 : 2010年04月24日 23:00