2010年03月11日
カナダにて、心洗われて
スキーの聖地・ウィスラーへせっせと通い・・・
取材の合間を見つけてはバナナを貪るように食べ・・・
女子フィギュアスケートで感極まり
日の丸を肩にかけてリンクを一周する国民的アスリートに向かって
たまらず「浅田ーっ!」と絶叫すると
名字で呼ばれ慣れていない本人が、きょとんとしながら
『私のことかしら?』とばかりに
半信半疑でこちらへ小さく手を振り返すのを見て
妙に申し訳ない気持ちになったりした・・・
・・・僕にとってのバンクーバーオリンピック。
日本に戻り、家の中で山のごとく積まれていた
3週間分の新聞も全て読み終わりました。
ずいぶんと遅くなりましたが
本日をもって、名実共にようやく幕を閉じています。
振り返れば、人の温もりに支えられた日々でした。
早朝出勤の日は、必ず手作りのおにぎりを持たせてくれた
宿泊先のオーナー夫妻。
何かにつけ“エンジョイ!”や“パーフェクト!”のような
前向きな言葉を自然に使って
疲れ果てた心を癒やしてくれた現地ボランティアの方々。
共に、日本のラジオマンとしての誇りを抱き
外国人メディアとの場所取り合戦をくぐりぬけながら
選手達にマイクを向け続けた、他局の同志たち。
取材中、迷いが生じた時に電話をかけると
いつも明確な答えを返しながら励ましてくれた
弊社の頼れるスタッフの面々。
僕は向こうで一人でしたが
決して、ひとりぼっちではなかったのです。
皆の存在がどれだけ支えになったか分かりません<(_ _)>
今さら記すのもこそばゆいのですが
「オレは一人で頑張る!」と片肘張って生きたところで
大して意味はないことを実感しました。
今後、喋り手・斉藤一美が脱皮することができるのなら
それは、間違いなくカナダで過ごした日々のおかげです!
投稿者 斉藤一美 : 2010年03月11日 23:44