2009年11月24日
キャスティングの妙味
原作のファンの一人として、ようやく観て来ました。
映画版【風が強く吹いている】は
本物の箱根駅伝を知らなくても十二分に楽しめる作品です。
関東学生陸上競技連盟の全面協力で
ナンバーカードもそのまんまの本物を使っていました。
主演・林遣都クンの走りは
かつての五輪ランナー・上武大学駅伝部監督の花田勝彦さんも
『彼なら、間違いなく箱根を走れる』と太鼓判を押すほどで
一見の価値はあります。
ただ、僕の中で一番のハマり役だったのは
5区・山上りを担当する、橋本淳(あつし)クンです。
穏やかで折り目正しい“神童”を好演しています。
その母親役が和久井映見さん。
この2人は、NHK朝ドラの名作【ちりとてちん】でも
親子を演じていたせいか、会話の行間に
えもいえぬ情愛が滲み出ているのです。
レースシーンよりも心に残りました。
まさに、隠し味のキャスティング!
スタッフの方々、恐れ入りましたm(_ _)m
投稿者 斉藤一美 : 2009年11月24日 23:07