2009年11月23日
迷ったら、ラグビー
ライオンズ【ファン感謝の集い】の総合司会を務める合間に
文化放送ブースへ顔を出すと、リスナーの方々が
ちらほらと声をかけて下さいました。
その中で一番心に残った言葉が・・・
賛否両論はあると思いますが
僕は一美さんの実況が
大好きです(o^-')b
・・・というものです。
瞬間的にペコリと頭を下げて謝意を述べたのですが
時間が経つほどに、ジワジワとモヤモヤしてきました。
何だかんだ言っても
“否”の評価がまだ多いのか、と思い知らされたからです。
中高生向けの番組を担当していた当時
大先達である吉田照美さんとの対談で・・・
賛否の割合は7:3くらいがちょうどいいよね。
“賛”が多すぎてもダメだと思うなぁ。
今の斉藤は良くて6:4、下手すりゃ5:5。
ちょっとだけ大変じゃない?
・・・という極めて鋭い指摘を受けた経験があります。
以来、僕はずっと7:3を目指して地道にやってきました。
たとえ“否”があっても“賛”の圧勝だからです。
でも「賛否両論」と表現された時点で
悲しいかな、正反対の評価がつりあっている感じがありありですよね。
オレ、これからどうすればいいのかな・・・と考え始めた頃
ラグビー・早慶戦を中継するTVに目を奪われてしまいました。
慶應のタックルが、あまりにも
凄まじかったのです( ̄□ ̄;)!!
低く、強く、何より魂が込もっていました。
最後は早稲田のエース・山中に同点トライを決められますが
大学王者の執拗な攻撃を果敢に前へ出て、何度も食い止めたのです。
早稲田を倒すために懸命に練習してきた日々を信じていないと
あれほどの鋭い動きを見せることは絶対にできません。
慶應ラグビーのひたむきさに触れて、自分の愚かさを恥じました。
せっかく僕を勇気づけて下さったリスナーの言葉を
マイナスの意味で受け取る必要がどこにあったでしょうか?
僕はとかく不器用なタチで
何かを成し遂げるまでには、きっと時間がかかってしまうのです。
こうなったら、決して後ろを振り返ることなく
20年間に渡って積み重ねたことを信じて
ひたすら前だけを見つめていこう、と割り切りました。
生きるための指針に迷いが生じたら
自分の原点ともいえる部分に立ち返ってみると
意外に早く答えは出るものですね。
競技から離れて20年近く経つのに
いつも、僕はラグビーに助けられています('◇')ゞ
投稿者 斉藤一美 : 2009年11月23日 23:48