2009年10月03日

来年への「想い」を届けよう!

番組改編前にありがちな慌しさにかまけて
ブログの更新をサボっているうちに
ライオンズにCS進出の芽がなくなり
ファイターズのリーグ優勝は目前となってしまいました。

あぁ、喪失の秋(´ヘ`;)

それでも、西武ドームのホーム最終戦はナイスゲームでしたよねよね。
口にしたら逆の結果になることが往々にしてあるので黙っていましたが
僕がライオンズナイターでスタンドレポーターを担当した日は・・・

今シーズン、全勝でした(o^-')b

ここ数年の人繰りで言うと、平日のナイターで
スタンドレポーターを担当した文化放送のアナウンサーは
ライオンズが黒星を喫した時に
相手チームのヒーローインタビューを任されています。
それまでライオンズの勝利を願うようなことを話していても
ゲーム終盤で敗色濃厚ならば、活躍した選手を何人かに絞って
質疑応答のシミュレーションをしておかなければなりません。
仕事での決まりごとは最優先ですが
両チームのファンの皆さんへの背徳的行為のようにも思えて
時々、心苦しくなる時があるのです。

だからこそ全てを丸く治める意味でも
ライオンズよ、絶対に勝つのだぞ!
と願い続けてきました。
「想い」って届くものですね。

ただ、それは“マイナス方向にあるもの”も届いてしまうから困ります。

ライオンズナイターのように
応援するチームがハッキリしている中継は
リードや接戦の試合展開だと喋りも弾み、とっても楽なのですが
大差をつけられたゲームの実況は、この上なく辛いものがあります。
それでも聴いて下さっている方々を飽きさせないように
あれこれ工夫しているうちに、僕は、ハタと気がついたのです。

ライオンズナイターの実況の極意は
負け試合にある、と( ̄ー+ ̄)

以来、準備段階から
“西武がリードされる試合運び”をイメージして本番に臨んできました。
おかげで、他局の超ベテランアナウンサーから・・・

斉藤クンの実況は
ライオンズが5~6点差をつけられている時が
一番面白いねぇ(~▽~@)♪♪♪

・・・というお褒め(?)の言葉を頂戴するまでになりましたが
まさかそれと引き換えなのか、僕の実況担当日に
ライオンズがほとんど勝てなくなってしまったのです(ノ-"-)ノ~┻━┻
こちとら、そんな悪魔の取引に手を染めた覚えはありません!

しかし、去年の夏に芝・増上寺で厄払いをして
身も心もスッキリさせた途端
不思議なことに勝率はグンと高まりました。
結局のところ、目の前のゲームを事細かく伝えようと
集中していれば、試合の流れに関係なく
緊張感を保つことはできるのです。
極端な方向に心の振り子を傾けないと
対応できない部分があったということは
僕のメンタルが未熟だったのでしょう。
一切のシミュレーションを拒絶して
“無の境地”で臨んだ今シーズンの実況は、8割強の勝率でした。

もちろん、こんなの偶然に決まっています。
でも、元々抱いている「プラスの想い」を
わざわざマイナス方向に持っていく必要はない、という
貴重な体験をさせてもらったことは確かです。

ホーム最終戦。
劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めて
レフトスタンドの歓喜の渦に巻き込まれた時間は
何物にも代え難い気分でした。
おまけに、勝利の余韻を楽しむ試合後の応援(通称・二次会)で
ライオンズ関東応連から突然のご指名を受けて
ファンの皆様へのご挨拶までさせていただけるなんて
僕はどこまで幸せな男なのでしょうか °・(ノД`)・°・

日々、ライオンズに人生を捧げている方々が
精一杯の声援を送るあの尊い場所で
わずかな時間でもド真ん中に立つことを許されたのは、きっと
年々熱狂度を増していくライオンズファンが生み出す空気を
僕がこよなく愛しているからです。
やっぱり「想い」は届くのですね(^-^)人(^-^)

来年は『日本一、奪回』を、強く、強く念じましょう!

投稿者 斉藤一美 : 2009年10月03日 23:04

 

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