2009年02月15日
キンキンの正直な生き方
宮崎名物・一口サイズの“完熟キンカン”です。
皮ごと食べられる手軽さと糖度の高さが人気なので
食いしん坊の愛川欽也さんへのキャンプ土産として持って行きました。
実を言うと僕も食べたことはないので
どれだけ美味しいのかは知る由もありません。
それなのにキンカンを選んだのは
「キンキン」と「キンサン」との中間のような語感だったからです。
案の定、グルメなキンキンは
【キンキンのサンデーラジオ】(略してキンサン)で
僕の土産について触れて下さいました。
ところが・・・
キンカンは、母親が薬として煎じてくれた印象が強くて
苦い食べ物っていう思い出ばかりなんだよ。
だから、皮ごと食べるなんてなぁ( ̄◇ ̄;)
・・・と言いながら、わざわざ皮をむいて口の中に放り込み
『それほどの味でもない』的な反応を見せたのです。
リーフレットに「このままお召し上がり下さい」と書いてあるのは
皮にこそ旨味があるからなのに!
レポートの現場に向かう中継車のラジオを聴きながら、僕は・・・
キンキンって本当に正直な人なんだなぁ( ゜∇^)
・・・と苦笑いしてしまいました。
日曜の空気にマッチしていた朗らかワイド【キンサン】が
新聞のラジオ欄に最終回マークも出さないまま
突然、幕を引きました。
リスナーの方々は、多くの衝撃と悲しみと疑問を抱いたかもしれません。
でも、愛川欽也さんはとことん自分に正直な方であり
ラジオへの愛情も人一倍深いパーソナリティーだからこそ
極めて異例な、クール途中での終了を選択したのだと感じました。
本来、番組改編期の春まで仕事を全うすべきことは
大人でなくても分かる社会的な常識です。
なのに、あえてそうしなかったことの意味を
ほんのわずかではありますが、縁あって【キンサン】に関わった者として
これから懸命に考えていきたいと思います。
オープニングナンバーとして選曲された
愛川欽也“うつむいて歩こう”の心に染み入るメロディー。
アシスタント・伊藤佳子アナが
番組への最後のメッセージを受け付ける
電話番号を口にした時の涙声。
キンキンが、終了の0.001秒前まで
ひたすらリスナーの名前を読み続け
最後は言葉が途切れたまま終わってしまったエンディング。
随所に感情がほとばしる、素晴らしい最終回でした。
そこに至るまでの経緯はさておき
AMラジオの王道の灯が、一つ消えたことだけは確かです。
残念で仕方がありません。
投稿者 斉藤一美 : 2009年02月15日 23:28