2008年10月06日
夏から夏へ
仕事柄、僕は常日頃からスポーツジャンルに触れているので
自由な時間に読む本ぐらい
そこから離れたものを!と思う時もあります。
でも、そうすることを許さなかったのが
佐藤多佳子さんが書かれた【一瞬の風になれ】でした。
陸上競技・100m走に全てを捧げる高校生達を見事に描き切った
この小説は、鈍足だった僕でさえ共感できるところが満載で
今なお“無人島に持って行きたい1冊”の筆頭格なのです。
あ・・全3巻か。
それなら、迷わず第3巻を本棚から抜き取って行きます。
去年春の【うるわし】でお目にかかった時
ご本人に次作の構想を伺うと
『ノンフィクションを書こうと思っています』とのことでした。
北京五輪直前に出た、この作品です。
主人公は4×100mリレーで銅メダルを獲った、あの素晴らしき4名。
想像を絶するような激しい練習の描写も
ふんだんに盛り込まれています。
そのくだりに差し掛かるたび、塚原直貴選手の一言が
僕の頭に中に甦ってくるのです。
俺ら、歩けなくても
走れますから。
ラジオパーソナリティーにあてはめれば
『私達、声が出なくても喋れますから』ってことですよね。
ありえない┓( ̄∇ ̄;)┏
やっぱり彼らは超人です。
でも話の中身は、皆、人間味に溢れていました。
今日からオープン!
【ズミスPodcastゥー】の第1回は、この
佐藤多佳子、渾身のノンフィクション『夏から夏へ』をご紹介しています。
良書を世に広めるのは、電波メディアの仕事ですからね(o^-')b
(7分52秒)
投稿者 斉藤一美 : 2008年10月06日 14:56