2008年02月18日
私の男に傷つけられた私
ようやく、桜庭一樹の直木賞受賞作
【私の男】を読み終えました。
あらゆる意味で【愛の流刑地】を越えたのではないか、と
思うのですが、いかがでしょう?
章を追うごとに遡っていく過去。
ページをめくるたびに立ち上ってくる艶めかしさ。
作者本人も認めるほどの、読後に残る“傷”。
まぁ、舞台となったこの街に行ってみたい、と簡単に思わせない
負のパワーに溢れているんですよ。
だから、たとえ読書が大好きでも
小中学生はまだこの作品に触れるべきではない、と
一人の「父親」として願いながらも
万が一読んだならば、ちっぽけな一人の「男」としては
その感想文を熟読したい気もします。
とにかく、今、僕は【私の男】を読み終えた大人のあなたと
話がしたくてたまりませんO(><;)(;><)O
投稿者 斉藤一美 : 2008年02月18日 22:33