2008年01月20日
誠意ある謝罪
僕、実を言うとナマハゲ伝導士なんです。
うわっ!痩せてるうえに変な髪形!2004年の代物です。
男鹿まで行き、なまはげ伝承館で実演を見てから
(実はその場で飛び上がるほど怖いんです((((゜д゜;)))))
一コマ40分くらいの授業を3コマ受けた直後に
そのまま試験に突入するスケジュールを
一日でこなすのはかなりの荒行でした。
でも、この事実を話すだけで皆、興味を持ってくれます。
あと、友人たちを連れてなまはげ伝承館を再訪した際
一番の恐怖スポットにさりげなく誘導して
僕以上に肝をつぶした様子を目の当たりにしたのは痛快でした
(今でも恨まれてます(-.-;)y-~~~ )。
なぜ、今頃こんな話をするかというと
男鹿市観光協会から一通の手紙が届いたからです。
内容はこんな感じでした。
ナマハゲ伝導士 各位
なまはげの不祥事について
昨年12月31日に温泉郷周辺地区でなまはげに扮した男性が
旅館内で女性客へ悪質な行為を行い
大変ご迷惑をおかけいたしましたことに対し
心よりお詫び申し上げます。
ご存知の通り「なまはげ」行事は
地域に根ざした風習として男鹿半島に数百年来続き
昭和53年に国の無形重要文化財に
指定された伝統行事であります。
当会では、男鹿を訪れる観光客に
この「なまはげ」行事を正しく伝える責務の下
これまで様々な取組を続けて参りました。
(中略)
全国の皆様や男鹿半島を応援して下さる
ナマハゲ伝導士認証者に対し
この度の不祥事について深くお詫び申し上げますと共に
二度とこのようなことが起こらないよう
一日も早い信頼回復に努めて参りますので
男鹿の観光に対しまして変わらぬご支援・お力添えを賜りますよう
何卒お願い申し上げます。
平成20年1月16日
(社)男鹿市観光協会
会長 加藤義康
確かにあれは不愉快でしたよo-_-)=○☆
他人の家に入ってとことん子供を探し回る
“なまはげ”のキャラクターを悪用するなんて、ねぇ。
本来の“なまはげ”は、勉強をしない子供や
家事をしない農家の嫁を戒める正義の味方です。
てなわけで「大晦日の夜の突然の訪問」という
極めて失礼なタイミングにもかかわらず
主人は喜んで酒と料理でもてなす、というのが習わしになっています。
ただ最近は『面倒だから結構です』と
なまはげに門前払いを喰らわせる現実的な家も増えてきたそうです。
県外で見かける【秋田フェア】のようなイベントでも
“かまくら”のオブジェの隣りに“なまはげ”の人形が置かれていたりして
横手市の名物と混同されることは数え切れません。
こんな風潮の中“なまはげ”の存在価値を理解する人が
少しでも増えるように立ち上げたプロジェクトが
ナマハゲ伝導士制度なのです。
直接迷惑ををかけられていない僕らへの働きかけが
あまりにも速やかだったので
かえって戸惑いつつも、観光協会の誠意を強く感じました。
だからこそ、あえて採り上げさせて頂きます。
投稿者 斉藤一美 : 2008年01月20日 23:59