2007年10月20日

チベット体操

『チベット』をキーワードにウェブ検索をすると・・・

アメリカ議会が、チベット仏教の最高指導者
ダライ・ラマ14世に勲章を与えたため
中国政府は反発を強めている中
14世が来月に訪日することが分かった。
アメリカの厚遇直後のタイミングゆえ
中国は対日批判を強めるのは必至だろう

・・・なんていう話題がトップに出てきます。

ところがですよ。『チベット』の後に

『美輪明宏』

って入力してみて下さい。
でもってEnterキーを押すと

チベット体操がヒットするんですね。

何じゃそりゃ?って調べていくと
今年の夏、TOKIOが司会を務める<メントレG>で
美の巨匠・美輪明宏がTVで披露してから
話題をまいた健康法とのことなのです。

“ヒマラヤの奥地に伝わる、若さと健康を取り戻す体操”って
かなり怪しげな雰囲気が漂いますが
“基本の動きがたったの5つしかないので簡単”って言われたら
試しにやってみたくなりませんか?
“毎日15分、畳1枚分のスペースがあればOK”という手軽さが
さらに背中を押してくれました。

僕の中に巣食う<体験したがり虫>が疼いたのですわ。

調べた範囲では、東京近郊に教室は存在しなかったので
結局、東海道五十三次のど真ん中・静岡県のJR袋井駅から
車でさらに20分の遠州森町(えんしゅうもりまち)まで足を伸ばしました。
“森の石松”でもおなじみですが
5年前の日韓W杯で、トルシエJAPANがベースキャンプを張った
のどかな茶所と言えば、あぁ、あそこね!と
手を叩く方もいらっしゃいますかね。
当時の僕は、日本代表の密着レポーターを仰せつかって
丸1ヶ月間この町で暮らしていたようなものです。
駅の改札を出て、やや控えめに立ち並ぶ袋井の商店街が見えた瞬間
故郷に帰ったような懐かしさがこみ上げてきました。

先生は、チベットクラブを主宰する松下信義(のぶよし)さん。
日本代表が泊まり続けた宿舎のそばに自宅を構えていたため
あの2002年は、毎日が飲んで食べてのお祭り騒ぎだったそうです。
そのせいですっかり太ってしまった体を引き締めるためには
どうすればいいのか悩んだ末に、古本屋さんで見つけたのが
『若さの泉・5つのチベット体操』という1冊の入門書でした。
以来、見よう見まねでチベット体操に取り組み
素晴らしい効果を実感したので
「これを遠州森町の皆さんに広めたい!」と決意を固め
教室を開くようになった、というわけです。
実際、松下先生は49才に見えないくらいの若々しさ。
今やレオタードが似合いすぎるくらい筋骨隆々です。
自ら“チベット体操のお兄さん”と名乗るだけのことはあります。

毎週水曜の夜、森町文化会館で行なわれる講習会の参加者は
僕のような初心者から

「7ヶ月で20キロ痩せました」
(一同どよめき)

という猛者まで様々です。
衝撃のカミングアウトを聞いて、皆、目が輝いてきました。

チベット体操には、鼻で息を吸ってお腹を膨らませ
口から息を吐きながらお腹をへこませる腹式呼吸が欠かせません。
まずは、ヘソの下にある“丹田”を意識するところから始まりました。
息を吸いながら、キレイな空気を体の隅々に行き渡らせて
心に残るイヤなことやらストレスやらを
全部外に出すように息を吐くイメージだそうです。

では、松下先生直伝・5つのチベット体操をご説明します。

【チベット体操・第一】 
手を水平に広げて、右に回る!   

これ、美輪明宏さんがTVでやってみせた動きです。
まっすぐに立ち、両手は肩の高さまで広げて、ゆ~っくり右に回って
両腕を下ろし、呼吸を整えます。

【チベット体操・第二】  
仰向けに寝て、足を垂直に上げる!

掌は床に置き、まず腹式呼吸。
次に、息を吸いながら両足を揃えて90度上げて
ゆっくりと息を吐きながらヒザを曲げずに下ろして行きます。

【チベット体操・第三】   
立ちヒザで、上半身を後ろに反らせる! 

両手はお尻の下にあてがい、丹田を意識した呼吸。
その後、息を吸って頭と上半身を後ろに反り返らせ
息を吐きつつ元の位置に戻します。

【チベット体操・第四】 
お腹を上にして、机の形を作る!

両足を投げ出して床に座り、呼吸。
次はたっぷり息を吸いながら、両手で体を支えつつ
腰を上げてお腹を“机”の形にしてから、息を吐いて元に戻します。

そして・・・【チベット体操・第五】
お尻を持ち上げて“逆V字”を作る!

うつぶせの姿勢から腕を立て、背骨を反らせます。
ライオンが吠える感じで息を吐き切る感じです。
ここからしっかりと息を吸いながらお尻を上げていきます。
小島よしおが『下手こいた~』と落ち込んだ後
♪デンデンデンデ~ン♪と復活していく、あの動きです!
で、体勢を戻しながら息を吐くのです。

以上、全ての動きが3回ずつの繰り返し。

呼吸が、日常生活と比べてみても明らかに違うせいなのか
【第2】で足を上げながら息を吸う時に
お腹がプルプル震えるほどキツかったのは意外でした。
終了後、うっすらと汗もかいてしまうほどです!

地道に続けていけば効果は出てきそうな予感はあります。
何よりも、松下先生のシャープな体こそが
チベット体操の最高の答えですからね。

ところで、今日の【ズミスポ!】終了後
東京体育館で≪世界10ダンス選手権≫を観戦しました。

P1000116p.JPG

研ぎ澄まされた肉体をフルに使ったガチンコ勝負は
人間が意志をもって運動することの素晴らしさを
直球ド真ん中で伝えてくれましたよ。
友近がマネする倖田來未流に言うならば(ややこしい)
“めっちゃ感動したんねん!な!”ってトコですかね。

チベット体操やダンススポーツに出会う1ヶ月前から
僕が必死に取り組んでいる運動のお話は
通算200エントリー目となる次回にさせていただきましょう。

投稿者 斉藤一美 : 2007年10月20日 22:16

 

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