2006年10月14日

最後の1-0

野球狂の僕にとって、一番スリリングな試合は・・・


1-0の投手戦。


どちらかのチームに継投があってはダメ。
先発ピッチャーが死力を尽くして最後まで投げ合う展開に
手に汗握るのが、無常の喜びなのです。

10月に入ってからというもの、この1-0の投手戦を
何と3試合も観ることができました。
しかも、全てエースの完投。
もうシビレまくり。卒倒しそうです(((o(^。^")o)))

まずは、これ。

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早実1-0駒大苫小牧。
まだ記憶に新しい“兵庫国体・高校野球硬式の部・決勝”です。

田中将大が先発しただけでなく、絶好調だったので
ある意味、夏の甲子園よりも素晴らしいゲームでした。
斎藤佑樹が投げては完封、打っては決勝タイムリー。
牽制球を放るだけで女性の悲鳴が起こる、まさに独り舞台。

このハンカチ王子ブームに乗らなきゃソンソン、とばかりに
売店もノリノリでした♪~θ(^0^ )( ^0^)θ~♪
代表的だったのが、この『おしぼり弁当』。¥450。

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おしぼりが青い、フツーの炊き込みご飯です。
よく見ると、 製造元はまるでダジャレ
まさにタイムリーでした。

あまり報道されなかったことが2つ。

まず、田中クンは
ハンカチ王子に負けないくらいの声援をもらっていました。

そして、やはり斎藤クンは図太い神経をしています。
8回裏、1死1・2塁で4番の本間主将を迎えた大ピンチで
2塁への鋭い牽制球が走者・三木クンの頭を直撃!
結局起き上がれず担架で退場となりました。
動揺して、打たれてもおかしくない場面。
それなのに、プレー再開後、彼はたった1球で
打者をボテボテの内野ゴロ併殺打に仕留めたのです。
この時の風格は“王子”ではなく、まさに【王】そのものでした。

去年秋の明治神宮大会で完敗を喫してから
《駒苫に1-0で勝つ》ことを目標にしてきた早実。
高校最後の試合で達成するとは、まさにドラマです。
試合後のスタンドも「良いもの見せてもろーたな!」みたいな感じで
賑やかな雰囲気でした。

でも、国体以上に・・・

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・・・だったのが、ここ。

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去年までは真夏でも肌寒かったのに
今や、晩秋でも汗ばむほど蒸し暑い札幌ドームです。
今年のスタンドの熱気は、ハンパではありません。

プレーオフ第2ステージ第2戦・日本ハム1-0ソフトバンク。

劇的なサヨナラ勝ちで、ファイターズが
四半世紀ぶりのリーグ制覇を成し遂げています。
新人・八木の強気な投球が
主砲・松中のバットを完全に封じ込めました。

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“不屈の若鷹”斉藤和巳が
敗戦の瞬間、マウンドに崩れ落ちるようにヒザをついていたほど
ホークスには無常な結末です。
今シーズンのパ・リーグ最後のゲームは
まぶし過ぎるスポットライトが当たった分
濃厚な陰影を生んでしまいました。

斉藤和巳は、プレーオフ2試合連続の0-1完投負け。
5日前、彼との根比べで完封勝利を飾ったのは
他ならぬ“世界へはばたく日本一の剛腕”松坂大輔です。
「来年も18番の勇姿を生で見たい」と願うファンは数え切れません。
でも、僕らのエースは初志を貫くでしょう。
それが子供の頃からの『夢』だからです。

2006年10月、最後の1-0。
そこには野球のロマンがギッシリ詰まっています。

投稿者 斉藤一美 : 2006年10月14日 23:36

 

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