2006年09月05日
稽古未遂
以前、文化放送アナウンサー総出演の芝居
【忠臣ぐらっちぇ】の稽古に明け暮れていた時
生まれながらにして不器用な僕は
移動の時間も惜しんで、セリフの暗唱に没頭したものです。
どんなに騒がしい居酒屋でも、僕が一言
すいませーんと言えば
ハイ、喜んで!と店員が飛んで来るぐらいなので
自分では声を潜めていたつもりでも、前を歩いている人には丸聞こえ。
「四ツ谷駅からずーっと怪しい男が私の後をついてきたんです!
“あっしは一人前(めぇ)の大工(でぇく)になる”とか言いながら!
恐る恐る振り返ってみたら、一美さんでした」
・・・なぁんて迷惑をかけたこともありました。
実は来週水曜日、朗読の舞台に出演します。
現代詩の鬼才・荒川洋治さんが選んだ近代文学の世界に浸る
浜松町移転後、初の“文化放送アナウンス部・発信企画”です。
僕の担当は大正時代の名作。
ちなみに、今日は球場に行く予定がなく、時間に余裕がありました。
過去の反省から、街中での音読は控えていたものの
自宅の寝室でヒソヒソ声の稽古をするのにも飽きたので
会社のそばにある旧芝離宮恩賜庭園を散歩しながら
思う存分、声を出す!という
ナイスなアイデアを思いついたのです( * ⌒ ◯ ⌒ )
閉園まで1時間を切った夕暮れ時、大きな池のほとりにたたずみ
半径200m以内に誰もいないことを確認して、ゆっくりと深呼吸。
よし、行くぞ!
『私は玄関の障・・・障子の陰・・・』
何?エサはないよ。
だから、エサはないって!
しつけぇ~っ!
何だコイツ!オレを挑発してるのか?
わっ!
人面魚だっ!!
これですっかりコーフンしてしまった僕の目的は、急遽
緊急企画・浜松町の人面魚を追え!に変わってしまったのです。
結局、今夜もスヤスヤと眠る家族を起こさないよう
自宅でシコシコと稽古するハメに・・・_| ̄|○
投稿者 斉藤一美 : 2006年09月05日 19:47