2006年08月11日
悲しき甲子園
梅田駅を出た阪神電車は
平日の午前10時過ぎなのに、通勤ラッシュ並みの大混雑。
すでに車内は高校野球の話題でもちきりです。
「昨日の2番手への継投、ありゃゼッタイミスやで!」
「なぁ、ところで第1試合は今どうなってるん?」
こんな会話があちこちで聞こえてきます。
そして到着。
人生初、夏の甲子園です。
日本の国民的行事だからでしょう。
センターポールの日の丸がどことなく、巨大。
出た!高校野球の真髄・送りバント!!
かちわりを額にのせて涼まないと、暑くて、暑くて・・。
入場無料の外野席も、人によっては海水浴場です。
まぁ、ライトスタンドの上に行くほど
甲子園名物・浜風の通り道なので
こっぴどく暑いわけではありません。
ただ、ビックリしたのはシートの熱さ。
2秒と座っていられないくらい、外野の空席は煮えていました(◎o◎;)
“座っては立ち、座っては立ち”を繰り返してお尻を慣らし
ゆっくりと腰を落ち着けられるようになるまで、3分もかかったんですよ。
ギンギンに「夏」を感じました。
簀巻きのTVカメラ。先人の知恵は偉大ですね。
次の試合のために並ぶのも一苦労。
静岡商業高校・応援団の皆さんもグッタリしています。
そういえば、行きの電車で
前の日に劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた学校の選手達と
乗り合わせた時のこと。
2回戦進出を決めた余韻も醒めないうちに
他校の試合を観戦に行くのがよほど嬉しかったのでしょう。
彼らは、まるで授業の合間の休み時間のようにはしゃいでいました。
その中の1人が二つ折りの携帯を開いて、仲間に嘆いたのです。
『またオフクロからメールだよぉ!
“ちゃんとご飯食べてる?”
・・って同じ文章で2通も来てるし!』
迷惑そうな言葉とは裏腹の笑顔に、心が温まりました(*´ー`)
と同時に・・・・・・・
お母さんの気持ちが手に取るように分かったうえ
その部員の態度を、素直で可愛い(* ̄▽ ̄*)と
思ってしまった自分に気づいてしまったのです_| ̄|○
中1の時からずっと続いていた
【高校野球=荒木大輔=ちょっと年上】という固定観念が
ついに音を立てて崩れました_| ̄|...................................○
まさに、おじさんへの道、まっしぐら。
ほんの、ほんの少しだけ、悲しいけど。
投稿者 斉藤一美 : 2006年08月11日 23:58