2006年04月09日
“イチロー本”の決定版
ワールド・ベースボール・クラシックで
すっかりイチローに魅せられた、あなた。
こんな本を読んでみてはいかがでしょうか?
小西慶三・著『イチローの流儀』(新潮社)
この方は、10年間もイチローの取材を続けています。
だからこそ「よくそんなことご存知で!」という内容のオンパレードです。
著者とは、今回のWBC取材で5年ぶりに再会しました。
とても飄々とした男性です。
一見、クールな印象も抱かせます。
しかし、心の底には常に熱いものが流れていて
イチローが発信するメッセージを後世に伝える使命感に燃えながら
イチローを観察し、イチローに質問する、という形で
日々、イチローに勝負を挑んでいるのです。
顔は、どことなく長与千種似。
運転中のBGMは99.99%日本のポップス。
アメリカで彼の車に乗せてもらうと
もれなく山口百恵・スピッツ・来生たかお・井上陽水が聴けます。
意外なことに、これがしっくり来るんです。
で、今回のWBCでチョイスしたのは、都はるみ。
ハイウェイをぶっ飛ばしながら、聴こえてきたのは
♪さよ~っなぁ~ら~ さよな~らぁ~
元気でい~てぇんねぇ~♪
『ガハハハハ!合わねーっ!
カリフォルニアの空気には、全っ然合わねーっ!!』
球場まで、ずーっと、爆笑の道中だったのです。
こんな茶目っ気もある方が書いた渾身のデビュー作は
予想に違わず“イチロー本”の決定版でした。
自信を持ってお薦めします。
特に【あとがき】が清々しいです。
投稿者 斉藤一美 : 2006年04月09日 02:21