2006年03月24日

38才。でもおっちょこちょい。

一応、報告です。

もう日本に帰ってます。

王JAPANのメンバーがそれぞれのチームに合流したように
僕も、帰国翌日に出社。
よくわからないけど、同僚から拍手とかもらったりして。
全て、日本代表のおかげです。

選手たちは次のシーズンへ目を向ける中
僕は、おびただしい数の領収書と格闘。
この海外出張の精算を済まさなければ
ペナントレースに集中できないのです。
This is 会社勤め!

明日からパ・リーグが開幕します。
で、あさっては同期の披露宴の司会と
日曜の番組の最終回というダブルヘッダー。
さらに週明けは、福岡遠征で今シーズン初実況。
ハハハ、体がもう1つ欲しい。ホントに。
でも、それは、おっちょこちょいを
この世に1人増やすだけなんですよ。

デジカメ、サンディエゴでなくすし。

ロサンゼルス→サンディエゴ便から降りた直後
右尻のポケットに何も無いことに気づき
すぐに機内に戻ると・・・・・・・・・・
席にあったんです、デジカメが。

これでホッとしたのが運の尽き。

空港からホテルへ向かうタクシーを降りて
右尻のポケットに何も無いことに気づき
すぐにタクシーに戻ると・・・・・・・

タクシーが、いないのです。

レシートにはタクシーNo.も運転者名も入っておらず
探しようがありません。ジ・エンド。

以上、サンディエゴでの写真がアップされていない理由でした。
前回ブログのアメリカ国旗は、アナハイムのものです。
あしからず。エヘッ。

帰りのサンディエゴ→ロサンゼルス便も散々。
所要時間40分という近距離のため
20人も乗れば満席というちっちゃな飛行機に
大柄なアメリカ人と一緒に詰め込まれるのはガマンするとして
荷物棚までミニサイズなので困りました。
でも、行きの便で、旅慣れた方々が
まるでタクシーのトランクに預けるような感じで
滑走路上の係員に、手荷物を渡していたのを
僕は覚えていました。
僕は“スマートな利用法を心得た日本人”と思われたかったので
タラップ(わずか3段。ほとんど脚立)を上がる前に
特大のリュックサックを渡し、身軽な状態で颯爽と機内へ。

ほどなく、ロサンゼルス国際空港に到着。
滑走路に降り立ち、リュックをもらおうとしたら

  チガウ、チガウ。ココジャナクテ、ムコウ。

と言わんばかりに、整備士のお兄さんが
空港内の手荷物受渡場の方向を指差しているのです。

  そんなはずはない
  行きのサンディエゴ空港では
  このタイミングでもらっていたはずだ

とは思いましたが、渋々、バスに乗りました。
しかし、ターンテーブルに出て来る荷物は、全て
このロサンゼルスで降りる人のものばかり・・・。

人生初の、ロスト・バッゲージ!

焦ったなんてもんじゃないっすよ。
近くのカウンターに駆け込んで、もう、必死。

「僕は、3つの荷物を持ってました!
 スーツケースはサンディエゴで預けて成田まで行きます!
 そこでロサンゼルスへの飛行機に乗る際に
 でっかいリュックは預けて、この小さいリュックを持ち込んだんです!
 なのに・・・・・どうにかしてくださいよ!!!
 もうすぐ成田への飛行機に乗んなきゃいけないんですよ!」

慣れない場所で、慣れないことをやってしまった激しい後悔の念と
“ひょっとしたら今日は日本に帰れないかも”というアタフタ感とともに
身振り、手振り、ペンと紙で図解入り。
文法は一切無視のハチャメチャな英語を交えて
陥ってしまった状況と格闘しました。

10分後、けたたましいブザーとともに荷物が出て来て、やれやれ。
係員に、取り乱した非礼を詫びようと思い、再びカウンターを訪れると

「あぁ!さっきサンディエゴ便に乗ってた方でしょ!」

と慌てて僕にすがってくる日本人のオバサマが。

事情を聞けば、僕と全く同じ過程をたどり
荷物をなくしてしまったとのこと。

そういえば、僕のリュックと一緒に
茶色いキャリーバッグが出て来たっけ。

「あぁ!それよ!!それそれ!!!」

しかも、この後、僕と同じ便で帰国と聞いてさらにビックリ。
それから成田行きの飛行機に乗るまで
ずっとオバサマと行動を共にしたのは自然の成り行きというものです。

お互いにお土産を買うのを待ったり、荷物番をしたり
軽い食事をしたりであっという間の2時間。
オバサマは、まるで僕の母のように見えました。
僕と同い年の息子さんがいらっしゃると伺って
「どうりで、ねぇ?」と2人で大笑いです。
この仲の良さは、傍目には親子にしか見えなかったかも。

実の母とさえ、最近、こんなにゆっくり喋ったことはありません。
もちろん、父とも。
オバサマと別れた後、妙におセンチになりました。

まだ忙しいので、両親との会話は、もうしばらくお預けです。

38才の誕生日の夜。
相当おっちょこちょいで恥ずかしい息子だろうけど
こんな僕を産んで、育ててくれた2人に、心から感謝します。


投稿者 斉藤一美 : 2006年03月24日 19:31

 

(C) 2005, Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.