2006年03月09日
ガムシャラで行こう
まさか、カナダがアメリカに競り勝つとは!
ワールド・ベースボール・クラシックが、ますます面白くなってきました。
絶対的優勝候補にひるむことなく立ち向かうカナダの闘魂と
0-8の劣勢を、たった1イニングで6-8まで盛り返す
開催国・アメリカのプライドとが激しくぶつかりあった好ゲームでした。
国際試合でまずお目にかかれないランニングホームランも飛び出し
終盤にはファインプレーの応酬で、さらに目が離せなくなりましたよ。
この試合はDVDに録っていたので
スコアをつけながら、早送りして観るつもりでした。
ところが、そういったやっつけ仕事的観戦法は許されない
“繰り返し、巻き戻し”連発の内容だったので
勝手に口が動いちゃう!
そこでまた、《実況》と《絶叫》のトレーニングになっちゃうものだから
かえって時間がかかってしょうがありませんでした。
アメリカは、選手30人全員がメジャーリーガー。
こんな怪物チームに、カナダが注ぎ込んだ投手5人の内訳は
3A(メジャーの1ランク下)・・2人
2A(2ランク下)・・・・・・・・・・2人
台湾球界・・・・・・・・・・・・・・・1人
という、世界に名前が知られていないプレーヤーばかりです。
打者にしても、アメリカほどの華やかさはありません。
でも、勝ってしまうんです。
ここが、野球の面白いところ。
メジャーリーグでは通算2安打の実績にもかかわらず
この日だけで3安打・4打点のアダム・スターン(カナダ)は
『レギュラーシーズンなら、162試合を通じて
ここまで熱く戦えるかどうか。
たった1試合ならガムシャラにやるしかない。
その結果が、これなんだ!』と興奮気味。
WBCを、箱根駅伝のようなノリでとらえている彼らを目の当たりにして
僕は、強く思いました。
このままでは
日本代表は絶対に勝てないと。
下手すると、3戦全敗です。
それくらい、世界の野球の壁は、厚い。
日本が、カナダのように
ガムシャラに戦ってくれることを信じています。
真剣勝負をテレビ観戦した後は、後楽園ホールで
ハッスル・ハウスを大いに楽しみました。
プロレスは「体を張った最高の芝居」であることを前面に出す
アメリカ・WWEのテイストをたっぷり取り入れて
なおも爆笑を提供する、この“日本版・アメリカンプロレス”は
まさに、今が旬です!
2時間、ずっと笑いっぱなし。
でも、オールドファンを満足させる演出もちゃんと用意しています。
秀逸だったのは、伝説の夫婦漫才師みたいなリングネームの
恐(きょう)イタコ。
すでにこの世を去った名レスラーが、突然、体の中に“降りて”来ると
彼は、無類の強さを発揮しました。
ジャンボ鶴田のジャンピングニーパッド!
ジャイアント馬場の16文キック!
ブルーザー・ブロディーのキングコング・ドロップ!
こういった技が、故人の登場テーマソングとともに繰り出されので
会場は、もう乱痴気の大騒ぎです。
僕も含めて、プロレスファンって、ホント、単純。ハハハ。
巨体コンビ・ババ・レイ&ディーボンの凄まじいストリート・ファイトを
しっかりと受け止めたエリカには
超一流レスラーならではの、試合運びの巧さを感じました。
そして・・・レイザーラモンHG&RG!
ちなみに、RGの登場テーマは【ゴールドフィンガー99/郷ひろみ】。
リッキー・マーティンのカバー曲を使い、どこまでもHGに寄生。
決め言葉の『フォフォフォフォ~ッ!』で
本家と同じポーズを決めるのですが、交差した両足はグラついてしまい
HGほどは鍛えていないことがバレバレのヘナチョコぶり。
でも、これはこれでキャラが立っているのです。
だから、皆がRGを受け入れていました。
今日はマイクパフォーマンスに徹したHGと合わせて
彼らは、これからもレスラーとして立派にやっていけます。
どうですか!このお客さん達の喜びようは!?
3、2、1、ハッスル、ハッスル
フォーッ!!!!!!!!!!
ハッスルだって
ファンを楽しませるために必死に頑張っています。
何でもガムシャラにやると
人の心を打つのですね、きっと。
投稿者 斉藤一美 : 2006年03月09日 23:03