2006年02月28日

“かずみ・さいとう”と言える日

ワールド・ベースボール・クラシックを取材するにあたって
メジャーリーグから「アメリカでの宿泊先を紹介します」と
メールで声をかけてもらいました。
誰でも知っている有名なホテルに割安で泊まれるようなので
これはお得だ、とネットで予約を入れたんです。

と・こ・ろ・が

ちょっと嫌な予感がしたので
日本の系列チェーンの予約センターに確認すると
『お客様がおっしゃっているチェックアウトのお日にちよりも
 1日早いご出発予定となっております』
と来たもんだ!

危ない、危ない。じゃあ、もう1日泊まらせて下さい。

『あいにく満室です。
 近くの系列ホテルであればご希望にそえます』

それでお願いします。では、前の予約はキャンセルということで。

『この場合、団体予約扱いなもので。
 申し訳ございませんが
 直接、現地のホテルへご連絡いただけますか?』

え~っ!
そっちでやってもらえるんじゃないのぉ~!?

・・・という子供じみたリアクションをグッと呑みこんで
いかにもあぁ、僕、英語ペラペラですから的な
冷静さを必死に出しながら、受話器を置きました。

うぅ、もう英語を使う時がやってきたか・・・。
予定より10日も早いよ。
海外は何度も行っているけど、また同じ失敗を繰り返すのかな・・・。
いや、今度こそ、絶対、成功させてみせる!

ためらうこと2分。意を決して、ホテルに国際電話をかけました。


  今すぐ、宿泊の予約をキャンセルしたいです。
    
  (オーケー。ユア・ネーム・プリーズ)


  ミ・イトウ

ぎゃーっ!!またやってしまったーっ!!!!
英語で喋ると
なぜオレは自分の名前にいらぬアクセントをつけるんだ!?


  かずみ・さいとう

英語で訊かれると
こんな風に自然な日本語で返せないのはなぜなんだ!?


 Presented by ○○自動車

あの、ジョン・カビラが提供クレジットを読む時の
“英語・日本語・完全分離”を理想に掲げたのが
新入社員の頃だったのに、いまだにオレは
  
 マイ・ネーム・イズ・ミ・イトウかっ!!!!!!!

これって、僕の名前を復唱する外国人のマネですよね。
あ~っ、英語に負けたくないっ!

投稿者 斉藤一美 : 2006年02月28日 23:41

 

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