2006年01月27日

未完の大器、キャプテンに

西武ライオンズ・伊東勤監督の考えることは、やっぱり面白い。
今シーズンのキャプテンに
赤田将吾を指名するなんて、痛快ですよ。

個人事業主の集団であるプロ野球の世界で
“主将”という地位は、特別な存在です。
パッと思いつくだけでも・・・
巨人・柴田勲(古っ!)。
ダイエー・秋山幸二。
日本ハム・小笠原道大。
長島JAPAN・宮本慎也。
千葉ロッテはフリオ・フランコなんていうのもありましたね。
で、ライオンズなら、ベンちゃん・和田一浩。

どう考えても
30才は超えている、レギュラーの野手、というイメージなので
“主将”と言われて
そりゃそうでしょう、と即座に反応できる名前ばかりです。

ところが、赤田は、若い。何と25才!
しかも、チームの最激戦区・外野のレギュラー争い真っ只中にいます。
つまり、毎試合出られるとは限らない存在なのです。

確かに、同級生の松坂大輔が
周りに推されて選手会長の座に就いたのも拍手喝采ものですが
伊東監督が『独断と偏見で決めた』主将指名は
西武ライオンズを劇的に変える気がします。

赤田将吾の才能が完全に覚醒する
という予感がするのです。

入団した8年前から
攻・守・走の三拍子が揃った将来の主軸として期待され続け
一昨年に活躍して日本一に貢献。
やっとポジションを奪った、と思ったら
去年は打撃不振でスタメンから外れることもありました。

どんなにいいプレーをしても
「ショウゴの能力をもってすれば、あれぐらい出来て普通」とか
「6年目のレギュラー定着は遅すぎる!」とか・・・
昔から、西武首脳陣の辛い赤田評を直接聞くたびに
本格的にブレイクしたら
一体どんなプレーヤーになるんだろう?と想像したものです。

赤田は、宮崎・日南学園では主将の経験すらありません。
それでも、大役の責任感から
遥か数段上の自覚が生まれるはずです。
キャプテン・赤田の誕生は
未完の大器をわずか1年で完成品に仕上げる可能性に満ちています。

これだから、西武ライオンズから目が離せないんです。

主力が離脱した特大の穴を埋める復元力が
間違いなくこのチームにはある、と信じながら
今日、恒例の【春季キャンプ壮行会】の司会を務めました。
4千人を超えるファンの皆さんの熱烈な声援は
いつ聴いても、ホントにいいものですね。

ライオンズと一緒に戦う季節が、刻一刻と迫ってきたぞ!

投稿者 斉藤一美 : 2006年01月27日 23:05

 

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