2006年01月10日

ボログ その3〈千住家にストラディバリウスが来た日〉

さすがに“趣味・読書”と胸を張って言うことはできませんが
もはや、外に持ち歩く本がなくては落ち着かなくなりました。
1年ほど前の自分からは、とても考えられません。

2004年秋に始まった『斉藤一美のS/N/A/P』
(スナップ、と読みます)の隔週コーナー
“S/N/A/Pブックサロン”のおかげです。
本の雑誌・発行人の浜本茂さんが紹介して下さる作品をお借りして
次回出演の際に少々の感想を添えて返す、という流れから
全てが始まったのです。

それまでは、本を1冊読み終えて感動すると
週刊マガジン・週刊サンデー・その他単行本の発売日を迎えてしまい
「やっぱマンガでしょ!!!」と思うが最後
マンガ命!の日々に逆戻り。
次の本の表紙を開くのは半年後・・・な~んつうことの繰り返しでした。
でも、浜本さんへの返却期限は2週間。
やっとの思いで読破したら、もう次の日からは別の本。
500ページ・2段組み(実質1000ページ)の小説を渡された時は
仕事とはいえ、暗い気持ちになったものです。
しかも、そういう作品に限って
必ずゴチャゴチャと難しい文章が出てきます。

「ここを乗り越えるのが苦痛なんだよなぁ。エ~イ、読み飛ばしちゃえ!」

こんなことで大丈夫かどうか不安でしたが・・・
不思議ですよね。こんな読み方でも大筋は分かりました。
おかげで、何食わぬ顔して浜本さんに
「作者の意図は・・」なんて言えたんです。

つまらなくなったら、飛ばす。
読書の極意を、ついに掴んだ、とこの時に確信しました。

う~ん、この先はどうしても喋って伝えたい。
ボイス・ブログ(略してボログ)第3弾、どうぞ!

投稿者 斉藤一美 : 2006年01月10日 17:41

 

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