2005年12月01日

7つの幸運

何か、僕、表彰されるみたいです。
集英社の“Sportiva”っていう雑誌、ありますよね。
そこで今年の6月から
ケータイの「着うた」ならぬ「着実況」コンテストの
『感動スポーツ実況大賞』
誌面展開しているのですが
僕の実況が、優秀賞に選ばれたそうなんですよ。

でも、バンブー竹内部長から言われた瞬間、うれしさよりも先に
最優秀賞を獲れないのが
オレらしいなぁ

と考えてしまいました。
バチ当たりなのは百も承知。
でも、これぞ負けず嫌いの面目躍如っすよ。 
まだ、何かが足りないんですね。
しゃべりの神様は、宿題をお与えになったようです。
ただ、2年前のフジテレビ『実況格闘』で1回戦敗退を喫して以来
虎視眈々とリベンジの機会を探り続けている身としては
素直に喜ぶことができました。
そういえば、あれから『実況・・』の続編、やってないんですよ。
あのときの借りは、あそこでないと返せないんです。
このまま0勝1敗で終わるのかと思うと、くやしくてしょうがありません!


あー、すっきりした。

そう、優秀賞。
幸運以外の何ものでもありません。

幸運その①
“西武ライオンズ・西口がノーヒットノーラン目前で
 巨人・清水にパカーンと打たれたホームラン”を実況した
先輩アナの作品がノミネートされそうだったところを
菅野詩朗デスクが「いや、あの時の一美のヤツで行こう」と
プッシュしてくれた。

幸運その②
この時、ワイドショーで特集が組まれるほど大ブレークしていた
“おかわりクン”中村剛也のホームランだった。

幸運その③
ホームランは、中村が打ったこの試合2本目のアーチだった。

幸運その④
彼のアーチは、カブレラと違い“打球の滞空時間”が長いので
ありったけの言葉をぶつけることができた。

幸運その⑤
言葉に加え、僕の実況の生命線である“感情”を存分に注ぎ込めた。
なぜなら、愛するライオンズにとって貴重な勝ち越しの一発だったから。

幸運その⑥
選手のキャッチフレーズは自分で考えたもの以外使わない
という信念があるため、あのホームランに出逢うまでは
“おかわり!”という絶叫を封印していた。

幸運その⑦
放送席が
グラウンドより遥か高い位置にあったり
窓ガラスで仕切られているせいで
熱気が伝わりにくい今どきのドームではなく
選手の息づかいや観客の声援をダイレクトに感じることができる
神宮球場のブースで実況することができた。

そんなこんなが重なり合っての受賞・・・7つの幸運に感謝、感謝です。


半年前のことなので、もう細かい部分は思い出せませんが
『頼むっ・・・・・言わせてくれっ!
 これがホントの・・
“おかわり”だぁーーーーーっ!!!』

と声を限りに叫んだこと。
で、その日の酒がメチャメチャ美味かったことはハッキリと覚えています。
興味のある方は、お手持ちのケータイのサイトへ
アクセスに、アクセス(貴水博之風に)!

あ、今度の日曜の「てっぺん」で放送しよっか?
手前ミソだけど、自分の番組だもん。いいですよね?


受賞を一番喜んでくれたのは、菅野デスクです。
ド新人の頃からお世話になっているので、少しは恩返しできたかな
と思うと、やっとうれしさがこみ上げてきました。

投稿者 斉藤一美 : 2005年12月01日 03:40

 

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