2005年12月27日

Mの苦悩

村主の逆転優勝で燃えたクリスマスも終わり
とうとう2005年もカウントダウンに入りました。
ハァ~~~~~~~ッとため息が出てきます。

箱根駅伝まで1週間を切ったこの時期は
まるで受験勉強をしているかのように根を詰めて
シコシコと実況の準備をするからです。
悲しいことに、心に余裕がなくなってくるんですね。

全く成長していない!
人間としての器が小さい!!
修行が足りん!!!

僕は、こうして自分を追い込んで、闘志を燃やしています。

タイプで言えば、明らかにМ

今苦しんだ分、現場でしゃべるのは最高に楽しいので
レース前日の1月1日まで、あと4日間の辛抱です。

年末に僕が精神的にテンパる前に
家族でディズニーシーへ行きました。
「もう4年生なんだから、これぐらいへっちゃらだよ」と
息子を口説いて乗せた“センター・オブ・ジ・アース”で
恥ずかしながら絶叫。
怪物に遭遇した瞬間、猛スピードで頂上まで駆け上がり
一気に落下する作りは、マジで勘弁してもらいたいです。
隣に座っていた息子は、怖くてずっと目をつぶっていたそうです。
僕が10才の時は、浅草花やしきのジェットコースターでさえ
泣いて父に抗議して絶対に乗らなかったぐらいなので
「パパよりよっぽど勇気があるぞ」と素直にホメてしまいました。

何でも僕に勝ちたがる息子は、この一言ですっかりいい気分になり
ディズニーリゾート初の宙返りコースター
“レイジング・スピリッツ”に乗ることもOKしてくれたのですが
140㎝の身長制限にほんのわずか足りませんでした。
でも、ここで終わらないのがディズニーシー。
入口のお兄さんが
「背が伸びたら、この【次回優先乗車券】を持ってきてね。
 どんなに並んでいても、すぐに乗せてあげるよ」となだめながら
カードに息子の名前と日付を書き入れてくれたのです。
家族一同、感激。
結局、僕だけで乗ってきました。
いわゆるお一人様なので、スキー場のリフト乗り場みたいな感じで
60分待ちのところをスイスイ進んで
わずか5分で乗れちゃうんですよ!
ただ、追い越す時に「一人で来てる・・」と囁かれたり
係員から何かにつけて「シングルライダーの方!」と呼ばれるのが
かなり恥ずかしかったです。

そろそろ閉園、というタイミングで3人で乗ろうとしたのは
ヤドカリの背中の上でクルクル回る“スカットルのスクーター”。
それまでカミさんと2人で乗っていた息子が
いきなり「僕、一人で乗るよ」と言い出しました。
「いつまでも甘えん坊でいられないから。自立の練習、かな」


えーーーーーーーっ!
もう親離れ!?


確かに嬉しいけど、これほどメチャメチャ淋しいものとは。
カミさんと2人でクルクル回りながら
「こっちも子離れの準備を始めないとまずいのかなぁ・・」と
しみじみ語り合ってしまいました。

あれから息子との距離感に、結構気を遣っています。
親の子離れの方が、明らかに難しいものですね。

投稿者 斉藤一美 : 2005年12月27日 23:58

 

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