2005年12月20日
清原、魂の記者会見
一美さんって何才でしたっけ、と訊かれた時は
必ず「清原・桑田と同学年です」と付け加えます。
それが自慢だからです。
2人が現役を引退すると
高1の夏から続く僕の青春も終わってしまいます。
だからこそ、1年でも長くプレーを続けて欲しいのです。
桑田は、契約更改でギリギリセーフでしたが
清原は、もう辞めてしまうのではないか、と
さすがにハラハラしてしまいました。
「巨人は初恋の相手なんです」と言い残し、古巣・西武を退団して
子供の頃から憧れた伝統のユニフォームに袖を通した時
まさかポイ捨てされるとは夢にも思わなかったでしょう。
「泥水を飲む覚悟で」非常識な大減俸を受け入れてまで
“巨人”にこだわり、もうちょっとでナベツネを見返せるはずだったのに
全てはケガで台無し・・・。
彼の無念は、僕たちの想像を遥かに超えるところにあったはずです。
清原がオリックス入りを表明しました。
フラッシュを浴びすぎてハレーション!
絵になる男はシルエットもカッコいいッスね。
企業のイメージキャラクターとしてのお披露目会見の場が
“清原、パ・リーグ復帰宣言!の場”に変わった瞬間です。
実は原監督よりもずっと深いのでは?と思うほどのジャイアンツ愛を
なお垣間見せるシーンもありましたが
彼の中で、今やそれを軽く凌ぐのが
『仰木愛』であることが痛いほど伝わってくる魂の記者会見でした。
『お前の最後の花道は俺が作ってやる。とにかく大阪へ帰ってこい!』
という1年前の言葉が心に響き
「孤独のドン底にいた」身には大きな支えとなったそうです。
“仰木さん”という名前を最初に口にする直前は声が震え
「これからは仰木さんにかけてもらった言葉を
一つ一つ思い出しながらプレーしていきたい」と言い切る姿は
誤解されることも多いが、純粋で、傷つきやすく、情に厚い
清原ならではの人間味が凝縮されていました。
僕は、誰から何と言われようと
感情をぶつける実況を絶対に辞めることはありません。
だとすると、オリックス戦のライオンズナイターで清原が凡退したら
清原が打ち取られました・・・と喋ってしまいそうで、大いに心配です。
あと、交流戦で清原の頭に豪速球をぶつけたのに
チームメイトになってしまった山口和男のことも、ちょっと心配。
何事もありませんように。
投稿者 斉藤一美 : 2005年12月20日 21:05