「ふくしま市場」
今週のくにまるジャパンのアクティビストジャパンでは、
イトーヨーカドー葛西店内にある
福島県観光物産交流協会が運営するアンテナショップ
「ふくしま市場」の店長、
櫻田武さんに出演していただきました。
おっそろしい泣き顔ですみません。
アンテナショップをオープンして6年目、順調に売り上げが伸びていたときに
起きた東日本大震災。
存続の危機にも立たされましたが、地元メーカー、農家さんの協力と、
徹底した放射性物質の検査体制を確立し、今は応援買いだけでなく、
信頼関係によって、お客様が戻っているそうです。
震災直後、福島におられるご両親と、(実家が黒電話だったためか)奇跡的に電話が
繋がった。そのとき言われたことは、
「わたしたちは大丈夫だから、店を頑張りなさい」
お母様が、お父様の介護をしている中での励ましの言葉でした。
そしてお父様が番組出演の前日に亡くなったと、
放送中に初めて伺いました。櫻田さんは、
福島から文化放送に駆け付けてくださったのです。
最後の最後、意識の無い中でもお父様は、
「店は大丈夫か」
と言ってくださったとのこと。
福島を愛する気持ち。福島の産業を支える熱い気持ちは、
きっとラジオをお聴きの皆さんにしっかり届いたことでしょう。
最後まで笑顔で語った櫻田店長は、
コーナーが終わった途端、
突っ伏して顔を両手で覆い、涙されていました。
その直後に撮影した写真がこれです・・・。
櫻田さんは、
「これから父のお通夜なんで、くにまるジャパンを聴いて
ふくしま市場に来てくださったお客様に、
店長がいなくて申し訳ないんですが・・・」
とおっしゃっていました。
そんなこと気にせず、お父様、お母様と大事な時間を
お過ごしください。
イトーヨーカドー葛西店の中にある「ふくしま市場」に
おいてある商品は、
放射性物質の検査を4重に行い、基準値内でも
放射性物質が検出された産品は、しっかり明示して販売している
とのことです。
櫻田店長、大変な中でのご出演、ありがとうございました。
そして、これからも、厳しい状況は続くと思いますが、
繋がっていきましょう。
震災から明日で9ヶ月。
来週のくにまるジャパン、火曜日でも、被災地の今を
取り上げます。