船、山にのぼる
ドキュメンタリー映画を観ました。
広島灰塚地区のダムに沈む村で、
村と一緒に沈んでしまう森の木を使って船を作り、
それをダムの水量を利用して山にのぼらせようと
いうプロジェクトのドキュメンタリー。
えみき、という樹齢600年の巨木のお引越しシーンでは
村民皆でお祭りのように巨木の載ったトラックの綱をひきます。
皆の寂しい気持ち、不安な気持ち、色んな気持ちを引っ張って
盛り上げて前にすすんでいこうとしているようで、
涙がでました。
船を作るプロジェクトを通して
村の皆の心のお引越しもすすんでいった気がします。
上映後のアフタートークで
本田孝義監督は、
ドラマは脚本ができてから撮影がすすむけど
ドキュメンタリーは、撮影が先で、
編集しながら脚本ができていくところが
大きな違いだっていってました。
多分こうなるだろう、って思っていることと
違う流れになったり、
新たな事件が起きたり、
誰がどう発言するかもわからない。
その変化に反応していくのが面白いって。
とっても大切な言葉を聴くことができました。
船、山にのぼる
来週14日の土曜日に
横浜で上映があるそうです。
灰塚神楽団のお神楽つきです。