2010年07月07日
日本の匠
ゲスト:弓作りの匠 小山雅司さん
弓馬術礼法小笠原流宗家御用弓師8代目小山雅司さん(66)は、
東京の神田に本社を構える株式会社小山弓具の会長です。
小山さんは中学時代から家業を手伝いはじめ、大学時代には九州の有名な弓師のもとで修行。江戸時代から続く伝統的な弓作りの技を磨きながら、時代に合ったグラスファイバー製やカーボン製の弓を次々に開発。弓作りに革新的な技術を導入され、数々の特許もおも
ちです。
もともと、徳川家の家臣として三河の住人だった先祖が、家康が江戸に幕府を開いた慶長8年(1603)に家康に伴って江戸に入府、薪炭の調達のお役につくこと7代。以来、小山家は現在まで16代が江戸に住んでいるそうです。
和弓は世界で唯一、上長下短の形状。この形は1800年以上の歴史があるそうです。上長下短の効用は、射た後の弓の振動はそのあたりが、中心となるからぶれないという説もあり持ち手の振動が少ないそうです。
小山さんは大学を卒業されグラスファイバー製の弓を開発。このグラスファイバー製の弓は誰でも扱いやすく比較的安価であるため、現在も学生界から圧倒的な支持を得ているそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年07月07日 10:18