2010年06月16日
日本の匠
ゲスト:江戸やすりの匠 深沢敏夫さん
東京都台東区の東上野に工房を構え130年の歴史を誇る「深沢やすり」の3代目、深沢敏夫さんは、現在 68歳です。
中学を卒業され15才で父親である2代目に弟子入り。たくさんの兄弟子達から高度な技術指導を受け、難しい作品に挑戦し続けた結果、今では三味線、琴、ギター、フルートなどの楽器をはじめ、美術工芸、刀剣、さらには医療用などに使われる特注品や一点物などを作る「江戸やすり職人」の第一人者です。
深沢さんは、すべての工程を手作りで行い、歯の治療で奥歯を削る「やすり」、骨折した人の骨を削る外科手術用具の「やすり」も作っています。また、最先端の工業用ロボットの部品を作る工場でも使われる「やすり」も作っています。
現在、手作りやすり職人は全国でも5人くらいで、その中でも1本から注文を受け、変わった形の注文にも応じられるのも深沢さんくらいなんだそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年06月16日 11:54