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2010年05月26日
日本の匠
ゲスト:グラウンドキーパーの匠 鈴木憲美さん
鈴木憲美(すずき のりよし)さんは、東京都生まれの63歳。
東京オリンピックの翌年、昭和40年に、国立競技場に入社された鈴木さん。以来、45年にわたって、日本のスポーツ界の聖地、国立競技場と秩父宮ラグビー場のグラウンドの管理を手掛けてこられ、今年の春、定年退職されました。
その鈴木さんの功績は、国立競技場の芝を冬でも緑の美しい芝にされたこと。現在、国立競技場の芝は世界有数の美しい芝といわれ、国内外のお手本になっているそうです。
そのきっかけとなったのは、1981年、ヨーロッパのクラブチームの監督が国立競技場の枯れた芝を見て「明日の試合はどこでやるんだ」と皮肉を言われたこと。実はヨーロッパでは冬でも緑の芝が当たり前だったんです。
そこで鈴木さんが導入したのが芝の二毛作。国立競技場の芝生も夏季に夏芝、秋季から春季にかけて冬芝の種を蒔くことにより、一年中緑の生きた芝生を育てることができたそうなんです。
その努力が身を結んだのは、1989年。みごと、冬でも緑の芝が完成し、サッカー文化の発展に大きな足跡を残されたのです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年05月26日 11:44