5月24日~5月28日の邦流は、仲代達矢さん
今週の「邦流」のゲストは仲代達矢さん!
5月24日(月)「 戦争を乗り越えて… 」
戦前生まれの仲代達矢さんは、太平洋戦争が始まった年にお父様を病気で亡くされ、その後の生活は本当に大変なものだったそうです。中学生の時には自らヤミ米を転売して家計の足しにしていたほど…。月曜日は仲代達矢さんの子供の頃から少年時代までのお話です。大御所の俳優さんだけに「気難しい方だったらどうしよう…」と心配しておりましたが、実際にお会いしてみるととても気さくで素敵な方でホッとしました。
5月25日(火)「 俳優を目指した理由 」
生まれた時から人見知りで無口、周りからは「愛想がない」と言われていたという仲代達矢さん。火曜日は、そんな仲代達矢さんが性格的に最も向かないと思われる「俳優」を一生の仕事に選んだ理由などを中心に伺っています。「顔がいいから」と芸能界入りを勧められ、コメディアンや歌手の選択肢もあったそうなのですが最終的な決め手となったのは 「スパンコールの衣装」 だそうです。
5月26日(水)「 宮崎恭子(やすこ)さんとの思い出 」
その後、共に「無名塾」を率いていくことになる宮崎恭子さんと仲代達矢さんが結婚したのは、仲代達矢さんが24歳の時。当時、宮崎さんは売れっ子女優、対する仲代さんはその他大勢扱いの俳優。しかし、宮崎さんは「仲代さんのほうが私より俳優としての才能がある」と言って女優を引退なされ、その後、二人三脚で俳優の育成に力を注いでこられました。水曜日は、15年前にお亡くなりになられた奥様・宮崎恭子さんとの思い出を語ってもらっています。病に伏した奥様の最後の願いは…。
5月27日(木)「 黒澤映画の裏話 」
これまで数多くの映画に出演されている仲代達矢さん。木曜日はその中から「用心棒」「天国と地獄」、「影武者」…。いわゆる「黒澤映画」の裏話を中心に伺っております。
「仲代、お前は首が長いよ。どうにかしろ!」、「仲代、お前は俺がイメージしているより額が狭いなぁ…」仲代達矢さんが黒澤監督に実際に言われた言葉だそうです。そんなこと言われても…。
5月28日(金)「 春との旅 」
仲代達矢さんが脚本に惚れ込んで9年ぶりに主演した映画「春との旅」が先週末に封切られ、現在、絶賛上映中です。金曜日は、その映画の見所をたっぷりとお聞きしております。
収録中に思わぬサプライズがあり、野村邦丸、またしても涙してしまいました。
<仲代達矢>
東京出身。1952年、俳優座演劇研究所付属俳優養成入所。
舞台「幽霊」のオスワル役で鮮烈デビュー。「どん底」「リチャード三世」「ソルネス」などの舞台で芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊国屋演劇賞、ほか数々の賞を受賞。
小林正樹監督「黒い河」「人間の条件」「切腹」黒澤 明監督「用心棒」「影武者」「乱」と日本を代表する映画作品に出演。
テレビドラマでもNHK「新、平家物語」「大地の子」ほか代表作多数。
1975年から俳優を育成する「無名塾」を亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主催。
仲代達矢主演「春との旅」2010年5月22日全国ロードショー。
投稿者 joqr : 2010年05月23日 16:00