2010年04月21日
日本の匠
ゲスト:足袋づくりの匠 石井芳和さん
石井芳和さんは、東京都生まれの58歳。墨田区向島にお店を構える「向島めうがや」の5代目ご主人です。この「めうがや」は、「みょうがや」と読み、慶応3年(1867)に創業したあつらえ足袋の専門店です。
あつらえ足袋は、まず足の特徴やさまざまな寸法をカルテのような「ご注文台帳」に記入して型紙を作成。その型紙をもとに全20工程で足袋を作っていくそうです。
そして、あつらえの足袋は、オーダーして数週間後に出来あがった1足をまず3回洗濯するまで使います。その後、お客さんの了解を得てから、残りの5足を作るそうです。
お客さんは、向島の芸者さんや料亭のおかみなど、女性客が七割。
和服を着て歩く女性の足元をしっとりと飾る足袋。石井さんは、「足袋は見せる下着だ」と先代に教えられたそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年04月21日 22:17