2010年03月17日
日本の匠
ゲスト:パイプづくりの匠 柘恭三郎さん
柘恭三郎(つげ きょうざぶろう)さんは、東京都生まれの63歳。昭和11年創業、浅草に本社があるパイプメーカー株式会社柘製作所の専務取締役。また、パイプやたばこ文化に寄与したことから、ドイツの「たばこ学会」より「パイプの騎士」としての称号を授与されています。
もともと柘製作所は、象牙のシガレットホルダーを製造する工場として発足。当時、シガレットは両切りであったため、シガレットホルダーは喫煙者にとって必需品だったそうです。
戦後になり、進駐軍がパイプたばこを放出。また、マッカーサー元帥がパイプを咥えて厚木飛行場に降り立った姿が報道され、パイプが大量に売れ始めたんだそうです。そのためシガレットホルダーよりもパイプを作り始めたんだそうです。そして、デンマークの工芸技術を取り入れ、世界的なパイプを作るようになったんだそうです。
いまでは、「TSUGE」ブランドは、日本よりアメリカやヨーロッパのほうが有名だというお話も。パイプには奥深い趣味の世界がありました。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年03月17日 12:48