2010年03月03日
日本の匠
ゲスト:梅ジャムの匠 高林博文さん
高林博文(たかばやし ひろふみ)さんは、東京都荒川区生まれの79歳。戦後の昭和22年、16歳の時に駄菓子の「梅ジャム」を開発。紙芝居を見にきた子どもたちに人気を博くし戦後から高度成長の時代にかけて爆発的な大ヒットとなります。
そんな昔懐かしい「梅ジャム」、現在も高林さんは荒川区にあるご自宅の作業場で元気に作り続けています。原料は梅肉、小麦粉、砂糖、食紅など(当初は人工甘味料)。
終戦後の秋口、高林さんは焦土をひっくりかえして畑を作り、その合間に荒川、台東、墨田とあちこちを自転車で回っていたそうです。そして、あるとき乾物屋に置いてある梅肉に目を留めたのが「梅ジャム」の誕生のきっかけです。
当時、紙芝居屋さんが子供たちに売っていた駄菓子は、辛めのソースをかけた花丸せんべい。それならば、梅のジャムをせんべいにかけても子供たちは喜ぶに違いないとひらめいたそうです。以来、63年間、「梅ジャム」作りに情熱を傾けています。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年03月03日 12:58