2010年01月14日
日本の匠
ゲスト:遠近両用レンズの匠 木谷明さん
HOYA株式会社 ビジョンケアカンパニー レンズテクノロジーセンター開発部フェローの木谷明さんは、樺太生まれで現在63歳。東京理科大学を卒業され、昭和44年(1969年)にHOYAに入社。一貫して技術畑を歩まれます。そんな木谷さんは10年近くをかけて境目のない遠近両用レンズ「累進レンズ」を開発されました。また、ユレやゆがみを大幅に減らすレンズを設計され、「眼鏡界のアカデミー賞」といわれるフランスの「シルモドール賞」を受賞されています。
HOYAが「累進レンズ」を輸入販売したのは1967年。その当時の「累進レンズ」は、現在のものと比べると完成度の低いものだったそうで、木谷さんが上司に「累進レンズを自前で開発したい」と進言したら「面倒なことをやりたがる新人が来た」と話題になり、ひとりで研究をはじめたそうなんです。
そんな木谷さんの努力が実を結び、1987年にHOYAから
「累進レンズ」が発売に。価格はフランス製の半値で予想の3倍
の注文が殺到したそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2010年01月14日 12:18