2009年12月30日
日本の匠
ゲスト:錫師の匠 中村圭一さん
錫師(すずし)の中村圭一さんは、厚生労働省認定卓越技能者「現代の名工」で黄綬褒章受勲の父、中村光山さんの技を継承。錫を轆轤(ろくろ)に固定し、鉋(かんな)で削って仕上げる伝統的な轆轤挽きの錫製品をつくる数少ない職人。錫を溶かして鋳物を作るところから絵付けまで一貫して手作業にこだわっています。
埼玉県川口市にある「錫光」代表で、埼玉県川口市産業技術技能者表彰「チャレンジ賞」受賞、第25回朝日現代クラフト展入選を果たされています。
金、銀、銅、鉄、鉛、水銀とともに「古代七金属」に数えられる錫の歴史は古く、中国から日本に錫製品の製法技術が伝わったのは1200〜1300年前。お茶やお酒の器として用いられることが多かったそうです。また、昔から錫の食器は高額で、代々受け継がれて使われていたそうです。そうすると手の脂でどんどん光沢が出て、味わい深い色合いになるんだそうです。
●「錫光」HPはこちら
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年12月30日 11:30