2009年12月09日
日本の匠
ゲスト:金属加工の匠 前場猛さん
株式会社前場技研の前場猛さんは、東京都大田区生まれで現在68
歳。前場さんは高校を卒業して金属加工の職人の道を歩まれ、42歳のときに独立、横浜市に「前場技研」を設立されました。
以来、前場技研は、硬くて削りにくいチタンを肉厚1ミリまで削る
牛の人工心臓やオリンピック取材用テレビカメラの試作品など高い
技能で精密部品の加工を行っています。
一方、前場さんは、今年の6月から、台東区の蔵前工業高校で実習の授業を受け持たれその熟練のワザを生徒たちに伝えています。
そんな前場さんが仕事をはじめてうれしかったことは、昭和35年、18歳のときに手掛けた仕事がテレビ中継されたことだったそうです。それは日本橋三越の天女の像の除幕式で、幕がストンとスムーズに降ろすための金具を1カ月半かけての手作業で作ったもので、その除幕式をテレビ中継で見て感動したそうです。
現在、毎週水曜日に蔵前工業高校で3年生の36名を教えている前場さん。高校生たちが社会に出て、即戦力で働けるような“生きた技術”を教えています。
★前場技研のHPはこちら
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年12月09日 11:11