2009年11月11日
日本の匠
ゲスト:唐木細工の匠 土倉昭夫さん
土倉木工所の二代目ご主人、土倉昭夫さんは、東京都台東区浅草生まれの67歳。中学校を卒業し、唐木細工職人だったお父様に師事され、唐木細工の道に入ります。昭和48年に葛飾区の西亀有に土倉木工所を移転され、伝統的な唐木細工の硯箱、茶道具箱、宝石箱、箸などを手掛けています。
この唐木細工は、遣唐使によって唐より伝わってきた唐木~黒檀、紫檀などを使用する工芸品で、唐木細工は正倉院にも数多く残されており、江戸時代から庶民の間でも唐木製品が使われるようになったそうです。独特の色合い、重量感、 木目の美しさが特長で、それぞれとても硬い木で磨けば磨くほど金属のような光沢がでるんだとか。
五角箸の場合は、唐木用の特殊な鉋(かんな)で削り、形が整ったら仕上げは磨きです。紙やすりで擦り、先端まで五角に綺麗なつやに仕上げていくそうです。
唐木は職人泣かせといわれるほど硬いために、箸は1日5膳しか作れないそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年11月11日 11:00