『俳句』
今回は『俳句』に挑戦してきました。
5・7・5の17文字の中に、全てを込める。
『吟行の会』に参加してきました。
横浜の街を各々歩きながら、目にするモノ、
触れるモノを次々と俳句にしていく。
俳句には決まりがあったりする。
まず、『5・7・5』の制限。
そして、『季語』。
その時、「秋」なら「秋に関する言葉」を入れる。
さらに、この『吟行』では、『あいさつ句』という慣例があって、
地元・横浜の人のご機嫌を伺って、「みなとみらい」とか、
「氷川丸」とか、「赤レンガ倉庫」とか、「中華街」なんていう
キーワードを入れる。
芸人さんや演歌の人たちが、ご当地ギャグやご当地トークを
ステージ構成に盛り込む・・・ってなことに似ている。
そういう、「空気を読む」的なこともある訳だ。
ところが、横浜の吟行の会に行ってみて驚いた。
ある意味、ルール無用(笑)
それぞれの主観と感性と哲学が、火花を散らして
ぶつかり合う、言葉の戦場だった!?
会の終わりに、各々が作ってきた句を並べて、
投票し合い、上位の句を選ぶ『句選』。
様々な句の中で、まずオレは『あいさつ句』から攻めた。
「みなとみらい 夏の終わりの 赤レンガ」
・・・あいさつ句にも程がある。
もみ手すりすり、作り笑いの媚びまくりの一句だ。
・・・なんと、2票入る。
う~む・・・。
すると、隣の先輩が言う。
「そんな毒にも薬にもならないんじゃダメだ。
もっと自分の思ったようにやってみなよ。」
・・・いいんすか?
・・・よ~し。
じゃあ・・・。
「しがみつき 腕を離さぬ 裏通り」
季語も無い。
横浜でもない。
オレの内面のドロッとしたものを形にしてみただけ。
しかし・・・
「うん、いいよ。・・・あんた・・・演歌だね」
オレ、やっぱり演歌なのか。
「あんたの気持ちが出ている。
しがみついているのはあんただ。
何かを求めて、しがみついて・・・
そういう、あんたの世間に対する
ウラミツラミがよ~く出ている」
・・・なぜ分かる?
・・・俳句、恐るべし。
カミングス~ン!
(by 清水)
今回、清水宏がお世話になりましたのは、
『日本カルチャー協会・銀座校』におきまして、
『おしゃべりHAIKU講座』の講師をされています
上野貴子先生です。
上野先生が書かれた俳句日記とミニエッセイを
まとめた本『曇りのち晴れ』が文藝書房より、
1500円(税込み)にて発売中です。
詳しくは、上野先生が主催されています、
『おしゃべりHAIKUの会』のHPをご覧ください。
☆清水宏舞台出演情報
らくだ工務店 第17回公演 『黄色い湯気』に
清水宏が出演します。
日時:2009年10月14日(水)~25日(日)
場所:下北沢にありますシアター711
(ザ・スズナリ劇場となり)
チケット:前売 3500円
当日 3800円
(全席指定)
※なお、前売:3000円、当日:3300円となる公演もございます。
※こちらの公演に関する詳細は、『らくだ工務店』のHPをご覧ください
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年10月08日 12:07