2009年07月08日
日本の匠
ゲスト:歩行指導員の匠 原祥太郎さん
歩行指導員とは、盲導犬の訓練と、視覚障害者の方が盲導犬を希望する場合、犬への指示や歩き方などを指導されるお仕事です。
原祥太郎(はら しょうたろう)さんは、東京都のご出身の38歳。幼いころから動物が好きで、北里大学獣医畜産学部に入学。卒業後は、配合飼料の営業マンを経て、アメリカの農業研修団体に転じ、全米を飛び回っていました。しかし、27歳のとき、日本ではじめて盲導犬を訓練した「財団法人アイメイト協会」の塩屋隆男理事長との出会いで、歩行指導員を目指すことになります。
そして、5年間の研修期間を経て、2003年に歩行指導員として独り立ち、これまでおよそ40組、視覚障害者の方と盲導犬の橋渡しをしてきました。
「アイメイト協会」では、盲導犬のことを「アイメイト」と呼んでいるそうです。これは、あくまで人が主体であるためです。
そして、盲導犬(アイメイト)を希望される方は「アイメイト協会」で合宿をして犬と一緒に暮らしながら、4週間訓練を受けます。
原さんは、一度に4人を受け持ち、毎日2回、順に数キロずつユー
ザーと一緒に歩きます。今年最初のクラスでは、1人の卒業までに
120キロも歩いたそうです。
そんな原さんがお仕事のやりがいを感じるときは、自分が訓練をした犬と視覚障害者の方がともに協会から旅立っていくときなんだそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年07月08日 12:13