『探偵』
今回は『探偵』。
『探偵学校』で学ぶ。
探偵の仕事についての基本。
探偵稼業のいろは。
『予備調査(下調べ)』、『面取り(顔の記憶)』、
『張り込み』、『尾行』。
これらの技術を駆使して、“対象者”(ターゲットのことを
探偵業界の専門用語ではこういう)を追う。
追いかけ、追い詰める。
今回の“対象者”は誰あろう、野村邦丸氏-通称くにまるさん、だ。
この『朝の看板番組“くにまるワイドごぜんさま~”』の
メインパーソナリティの、『夜』の、『裏』の、『闇』の顔を
暴こうという訳だ。
そもそも『尾行』というものは難しい。
『発覚』(バレること)も『失尾』(見失うこと)も
絶対に許されない。
数人で行っていても、様々な不測の事態に見舞われる。
その上、今回、オレは“対象者”に面が割れている。
そして、一人で追跡しなければならない。
金曜日の『くにまるワイド』が11時30分に終わり、
その後、番組の録音を1つ済ませた“対象者”を、
文化放送2Fの玄関ロビーに接するカフェで待ち受ける。
・・・『張り込み』だ。
もちろん、きっちり変装も済ませているぜ。
いつものラフな服装のオレからは想像もつかない、
全く普段のオレの気配のかけらもない、
黒縁メガネに上下ともスーツ姿。
日本全国どこにいても違和感のない、サラリーマンルック。
・・・「探偵は風景になれ」だ。
気配を消して、正面出口を見張っていると、
「あれ、清水さんじゃないですか。
今日はどうしたんですか?」
いつもエレベーターで一緒になる、文化放送の社員の人だ。
バレバレじゃないか!!
大丈夫か、オレ!!
ブルルル・・・
ケータイのマナーモード。
「今、くにまるさんが下に降ります」
見張りにつけている番組スタッフからの
緊急連絡が入る。
何階に向かっているのか、2Fか1FかBFか?
BFにでも行かれた日には、のっけから『失尾』する。
「わかりません・・・ただ・・・」
スタッフからの電話が途切れる。
何やら、緊張感が伝わってくる。
オレの心拍数も早まる。
・・・もしBFから出たら、走って追いかけて間に合うのか?
大江戸線に逃げ込まれたら、どうしようもない。
・・・どこから・・・来るんだ・・・あ、来た。
“対象者”が来た。
追跡開始!!
道の反対側を歩くオレ。
“対象者”はどこに行くのか?
・・・吉野家!?
案外、節約家だな。
なかなか出て来ない。
・・・よく噛んで食べてるんだろう。
・・・待つこと20分。
やっと出てきた。
大型トラックが間に割って入る。
くそ!邪魔だ。
急いで前に回ると・・・いない!!
“対象者”がいない!!
どこだ!!
・・・え!?
松屋!?
さっき吉野家に入ったのに!?
何故!?
この後、清水は“対象者=野村邦丸”の、
想定外だらけの行動についていけるのか!?
・・・カミングスーン!!
(本当に次回に続きます)
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年04月23日 12:24