2009年04月22日
日本の匠
ゲスト:火打石の匠 牧内和正さん
牧内和正さんは、東京都生まれの61歳。東京都墨田区の東向島で、江戸時代から伝わる火打石と火打鎌(ひうちかま)を製造する老舗「吉井本家 伊勢公一商店」の4代目、ご主人です。
牧内さんは、火打石の製造・販売を行う一方、HPを立ち上げ、火打石の魅力や伝統を多くの方に伝えていらっしゃいます。
火打石は玉随(ぎょくずい)や瑪瑙石(めのう)が適していて、日本各地に産出されます。
また、火打石と言うといかにも石から火が出るように思われますが、石が火打鎌の金属面を擦り叩いた瞬間に鉄が削れ、その摩擦熱で削れた鉄粉が火花となるのです。
この火花は1000度以上にも達し、火打石の上に乗せた誘火綿の火口(ほぐち)に着火させるのです。
打ち出した火花が、火口に着火してジワジワと燃えて、マッチの役割を果たします。
この火打石は、全国のお坊さんがお清めの儀式に使っているそうです。また、ボーイスカウトやマニアの方にもニーズがあるそうです。
★「吉井本家 伊勢公一商店」HPはこちら
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年04月22日 13:29