4月13日~4月17日の邦流は、山田太一さん
今週の「邦流」のゲストは、山田太一さん!
4月13日≪月≫:孤独だった父親
山田太一さんのお父様は愛知から家出してきて裸一貫で屋台のそば屋を始め、最終的には浅草で大衆食堂を営むまでになったものの、その後の戦争ですべてを失ってしまうなど波乱万丈の人生を送ったそうです。そんなお父様、お酒を飲むといつも「俺は孤独だ。人間なんてみんな最終的には一人ぼっち」だと漏らしていたとのこと。月曜日は、山田太一さんのお父様のお話を中心に伺っています。
4月14日≪火≫:人生を決めた"勘違い"
早稲田大学の教育学部に進学した山田太一さん。普通に考えれば学校の先生になっているはずなのですが、「ある勘違い」が原因で松竹の助監督を経て脚本家の道を歩むことになります。果たして、「ある勘違い」とは一体どんなものだったのか?火曜日は、山田太一さんが脚本家になるまでのお話です。
4月15日≪水≫:男たちの旅路
テレビドラマの脚本家として手ごたえを感じ始めた頃、自分の名前が表にでないことに不満を感じていたという山田太一さん。「脚本家の存在をみんなにわかってほしい」そんな想いを胸に秘めて臨んだのがNHKドラマ「男たちの旅路」でした。水曜日は、鶴田浩二さん主演のTVドラマ「男たちの旅路」の制作秘話などを伺っています。
4月16日≪木≫:岸辺のアルバム
「ありきたりの人の、ありきたりな出来事をしつこく、細かく、深く書きたい」と語る山田太一さん。そのため、犯罪モノの脚本はこれまで一度も書いたことがないそうです。木曜日は、山田太一さんの"脚本に対する考え方"、また、代表作である「岸辺のアルバム」に関するエピソードなどを伺ってみました。
4月17日≪金≫:ふぞろいの林檎たち
「誰か一人を主人公にしたドラマはもう古い。誰が主役なのか分からない話にしよう」というコンセプトで脚本を書かれたのが、山田太一さんのあの名作TVドラマ「ふぞろいの林檎たち」だそうです。最終日は、「ふぞろいの林檎たち」でのエピソードから始まり、現在のTVドラマに対する苦言・提言、また、この夏に行われる舞台「異人たちとの夏」の見所など、アレやコレやと聞いております。
<山田太一>
1934年、東京・浅草出身。
大学卒業後、松竹大船撮影所に入り、木下恵介のもとで助監督を務める。
1965年、TVドラマの脚本家となり、
「男たちの旅路」、「岸辺のアルバム」、「ふぞろいの林檎たち」など
多くの大ヒットドラマを手掛ける。
作家としては『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1985年)、
『異人たちとの夏』(1988年、山本周五郎賞)などの作品を執筆。
※「邦流」はポッドキャストでもお楽しみいただけます! 詳しくはこちらから!
投稿者 joqr : 2009年04月12日 16:00