2009年03月25日
日本の匠
ゲスト:温度計づくりの匠 横山眞一さん
横山眞一(よこやま しんいち)さんは、東京都生まれの64歳。
東京都大田区の雪が谷にある創業明治37年という日本のガラス製
温度計づくりの草分け的存在、東亜計器製作所の三代目となる社長
さんです。
この東亜計器製作所は、社員18名で、各種温度計を製作、特に温
度計の製作や検査に用いられる「基準温度計」を作る老舗メーカー
として知られています。
「基準温度計」は、なんと1本ずつ手作り。いくつかの工程に分かれて熟練の職人が作業に当たります。
温度計にするガラス管に熱を加えてまっすぐにする作業や「球部」と呼ばれる水銀がたまる先端部分をハンドメイドで整形する作業
などがあります。そのなかで、未完成の温度計の目盛りを刻む「度取り」と呼ばれる作業を担当するのは、87歳の河井信三さん。この道およそ70年で、メガネをかけないで100分の4ミリを読み取るそうです。
横山さんのこれかの課題は、後継者づくり。高精度の温度計を作る職人は、長い修行期間が必要なんだそうです。
写真は、東亜計器製作所 8本セットの「基準温度計」
セットで、百数十万円するそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年03月25日 12:15