『詩吟』
『詩吟』をやってきました。
横浜のとある町内会館。
12~3人の60前後の方々。
まず、先生から開口一番、
「エロ詩吟を期待してきたんだとしたら、違いますよ」
いきなり図星。
うろたえる清水。
「そもそもなんで興味を持たれたんですかな?」
「えーと、・・・日本人として・・・そのぉ・・・
伝統の・・・文化・・・えー・・・」
しどろもどろの清水。
「詩吟について知っていることありますか?」
「・・・あ、はい・・・平安時代・・・」
「そんなに古くはないです」
何も知らない清水。
エロ詩吟から入ってることがバレバレ。
まずは発声から。
「あえいおう~~~」
窓がビリビリ震えるほど通る声。
60前後とは思えない。
腹から出ているのだ、声が。
アングラ演劇でも明日からでも通用するよ、この人達。
順番に歌っていって、オレのターン。
「見様見真似でやってみてください」
本当に見様見真似でやりましたよ。
節回しとかムチャクチャ。
直立不動で歌うものなのに、
演劇の動きで手足バタバタ動かして。
歌い切ったら、なぜかの拍手。
先生いわく、「いい根性してるね清水さん。
何にも出来ないのに。普通は物怖じするよ。
だって出来ないんだから。それなのに前に出る。
大声で歌う。たいしたもんだよ」
バカってことじゃないか、それ!!
臆面の無いバカ者ってだけでしょ、それは!
褒めてんだか、けなしてんだかわからない。
そうこうしてるうちに、だんだん面白くなってくる。
初心者同士のバトル。
日本語のリズムと形式。
詩吟って・・・面白い。
汗をかきかき、無駄に熱唱する清水。
いつしか教室の人気者。
ていうか、皆さんから見れば、何十年ぶりかに見た、
「クラスに1人はいるバカ」だ。
「ムチャクチャだが、筋はいい」
その言葉を受けて、『巣鴨とげぬき地蔵通り』へ向かう清水。
聞いてもらいたいオレの歌。
見てもらいたいオレの勇姿。
今ならわかる、わかるよ親戚のオジさん。
法事や何やらで、酔って真っ赤な顔して、
うなっていたね、オジさん。
正直、ウザいなあと思っていたけど・・・今ならわかる。
オジさん、気持ち良かったんだね。
聞いてもらいたかったんだね。
青春してたんだ、そうだよねオジさん。
聞いてもらいたい、オレのうなり。
はやる心を抑えて、とげぬき地蔵へ向かったその先で、
待ち受けていたのは、冬の寒空と人生の先輩からの
厳しいダメ出しだったことを、その時の清水は、
知る由もなかった・・・。
(by 清水)
※今回、清水宏がお世話になったのは、
詩吟教室『旦早流吟詠会』の横浜教室です。
☆清水宏ライブ情報
タイトル:『清水宏の炎の演劇部!』
※このライブは『バカ演劇編』と『トーク編』の二本立てとなっております
日時:4月4日(土)及び5日(日)
開演時刻:「バカ演劇編」が、4月4日(土)の午後7時30分からと、
5日(日)の午後1時からの2回
「トーク編」が5日(日)の午後6時から
会場:紀伊國屋サザンシアター(新宿)
チケット:「演劇編」「トーク編」各3500円ですが、
「演劇編」+「トーク編」のセットチケットですと、
6000円となっており、1000円お得となっております。
なお、ごぜんさま~リスナーの方でチケットをご希望の方は、
メールで申し込むことが出来ます。
チケットをご希望の方は、
①お名前(フルネームでお願いします)
②ご住所
③ご連絡先
④希望日時
⑤希望枚数をお書きの上、
shimizu@twin-beat.comまでお送りください。
※こちらのライブに関するお問い合わせは、
shimizu@twin-beat.com
03-3325-7576(平日11:00~17:00)
TWIN-BEATまでお願い致します。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2009年01月29日 12:09