クリスマス・イブ
“クリスマス・イブ”
図らずも、今年一人でイブを過ごさなくてはならなくなった清水。
今回のテーマは、
『同じようにイブを一人で過ごしている男を捕まえて、一緒に過ごす』
これまた、いつも以上に難しい。
いろんな取材で、いろいろ強引にインタビューしてきたし、
失敗もしてきたけど、「ホントにいいの」というくらいの
成功、協力を得てもきた。
しかし・・・イブは見知らぬ人を、
一人で歩いている人を捕まえるのは難しい。
「ほっといてくれ」
これが正直な気持ちだろう。
男同士、飲み仲間でバカ騒ぎして、
やけっぱちでイブをやり過ごすことを選ばず、
クリスマスを静かに見送ることを決めた人間にとっては、
「ほっといてくれ。かまわないでくれ」
これに尽きるだろう。
そこを捕まえて聞く。
「クリスマス・イブの今夜は、どんな予定ですか?」
「一人ですか?」
ほっとけアホ。
しかし、ほっとかない。
誰かと打ち解け、飲みに行かなければ・・・
どこの誰が、虚しさと苦さにじっと耐えて独りでいる晩に、
見知らぬ男と一杯やりたいものか。
「結構です。勘弁してください。
今そんな気持ちじゃないんで・・・」
渋谷・・・下北沢・・・最後は高田馬場。
待ち合わせをしている奴はパス。
一人でいても、早足の人間はパス。
プレゼントを手にしている奴もパス。
ケータイの留守録を聞いている奴もパス。
段々、脈の無い奴を見分ける術が分かる。
改札から出てくる奴を、厳しく吟味し、
声をかけては断られる。
戦後、復員兵を駅で出迎える未亡人のように、
『ひまわり』のソフィア・ローレンのように、
悲愴な気持ちで待ち続ける。
やはりダメか・・・
あきらめかけた清水の眼に映ったのは、
自販機の前に佇み、缶コーヒーを飲む男。
よく見ると、コーヒーではなく、ポタージュスープ!
・・・イブの夜に、急ぐでもなく、
ポタージュスープを立ち飲みする男・・・
これは・・・特に予定は無いと見た。
突撃だ!!
「クリスマス・イブをオレと過ごしませんか?」
まどろっこしい前置きは抜きにして、
単刀直入に用件を切り出す。
単刀だし、直入に過ぎるが、構うことはない。
すると彼は、「・・・別にいいスけど(東北調)」
果たして、これからどうなるのか!?
2人の男は、イブに充実した出会いを果たせるのか!?
カミングスーン
(by 清水宏)
今年はリスナーの皆さん、どうもありがとうございました。
来年2009年の一発目の1月1日の放送は、
浜松町の文化放送1階にある、サテライトプラス前の広場で、
午前9時から、なぜか『フリーマーケット』をやります。
清水本人とか、スタッフさんとか、邦丸さんにも
品物を持ってきてもらって売ります!!
遊びに来てください。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年12月25日 11:55