2008年11月19日
日本の匠
ゲスト:女性タクシードライバーの匠 青野輝子さん
青野輝子(あおの てるこ)さんは、愛媛県松山市の出身、大正15年生まれで、現在83歳です。
松山女子師範学校を卒業し、小学校教師、県庁職員を経て昭和21年に上京。東京で、参議院議員の書生、OLなどを経験。
その後、運転免許を取得し、車のセールスウーマンを経て、日本初の女性タクシードライバーとなります。以来、東京都民を乗せて40年余り、女性タクシードライバーの草分けとして活躍。その功績が認められ、1999年には、運輸大臣賞を受賞されています。
当時、女性のタクシードライバーはいなかったので、軒並み採用拒否。受験23社目で、「女とバレないようにするなら」という条件で採用に。男の制服を着て、声を1オクターブ下げて、名前を輝男にして、ヒゲを書いて仕事をしていたそうです。
しかし、青野さんの初日の売上は、基本料金80円の時代に1万3、160円。6000円の売り上げがあればいいとされた時代、その倍を売り上げていたので、“ピンおばさん”と呼ばれたそうです。
44歳で個人タクシーとして独立。情熱的で気を引き締めてくれる赤いドレスを着て、夜8時から明け方まで、四谷を中心に車を流してきたのですが、現在は、週2日くらいの乗務だそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年11月19日 16:56