ミュージカル『アニー』を観る。
青山劇場で母娘の親子連れに混じって観劇。
20数年続いてきた『アニー』。
目茶苦茶歌が上手い娘も、
とび抜けて可愛い容姿の娘も出ていないが(失礼すみません)、
いやむしろ出ていないが故の客席の感情移入と暖かさ。
隣のあの○○ちゃんが出てるよ!
歌えるかな、歌詞間違えないかな・・・。
あ、歌い始めた・・・歌ってる・・・歌ってる・・・。
がんばれ・・・がんばれトン子ちゃん(あだ名)!
やった・・・歌いきった・・・やった。
がんばったね、トン子ちゃん(涙)。
この姿に、人間関係のありように、
邦丸さんも清水も涙また涙(笑)。
1番小さな6才の女の子が出てきたときには、
体の小ささにざわめき、どよめき「うわ~ ちっちゃ~い」。
しゃべり始めたとき「うわ~ しゃべったぁ~」。
歌い始めようもんなら
「うたったぁ うたってるぅ あんなに小さいのに」
アニーが保健所の手から守った捨て犬のサンディー
(本物の犬がキャスティング)、「名前を呼んで、君のところに
走ってきたら、君の犬って認めてあげる」
おまわりさんの目の前で必死にサンディーの名を呼ぶとき・・・。
「オイここのシーン、ガチンコかよ!!」
芝居の成否が犬の能力とコンディションのみにかかっている、
実はとても際どい裏ピークのこのシーンで、
「サンディー・・・サンディー・・・」
アニーの呼びかけになかなか反応しないサンディーに
「おい・・・これは事故なのか・・・おいサンディー、頼む・・・頼む
・・・反応してくれ!!」と客席が1つになった。
サンディーがアニーのもとに、のそのそ来たときには、
恐らくは制作サイドと同じように胸をなでおろす客席。
こうなりゃもう客なぞチョロイものさ。
『誰も子供と動物にはかなわない』。
終演後は客席にミュージカルを目指す未来の『アニー』。
あくまでもマイペースな女の子と、なんとかして娘に『アニー』の役を
狙って欲しいステージママの、切実かつとぼけた、
微笑ましいやりとりを密着取材。
トゥモロ~♪ トゥモロ~♪
(by清水)
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年05月08日 11:41