2008年04月16日
日本の匠
ゲスト:ヒヨコ鑑別の匠 野寺厚さん
野寺厚(のでら あつし)さんは、富山県出身の59歳。
野寺さんは、社団法人「畜産技術協会」の「初生(しょせい)ひな鑑別」部長です。
「初生ひな鑑別師」とは 、卵から、かえったばかりのヒヨコの、オス、メスを見分ける技術を有する特殊技術者のこと。
ヒヨコは、ある程度育てば、外形や鳴き声などから、誰でもオス・メスの区別が分かるようになります。
しかし、オス・メスが、自然に分かるまで待っていては、その間のえさ代や施設が、大変ムダ。
そのため、一日でも早く、オス・メスを鑑別して、目的に応じた飼育ができることが、一番よいとされています。
そこで、孵化したばかりのヒヨコのオス・メスを鑑別する職業として、プロの”初生ひな鑑別師”が生まれました。
生まれたばかりのひなの肛門を開き、小さな生殖突起を触り、オス・メスを2秒ほどで見分けるそうです。
中でも、高等鑑別師になると、99%以上の鑑別率を達成することが要求され、一日に、1万羽も鑑別するそうです。
また、この技術は日本生まれで、世界各国で日本の初生ひな鑑別師
が、数多く活躍しています。
畜産技術協会では、現在、高収入が得られる初生ひな鑑別師を目指す若者を大募集中だそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年04月16日 12:06