2008年04月02日
日本の匠
ゲスト:書店の匠 田口久美子さん
田口久美子(たぐち くみこ)さんは、書店員歴35年。魅力ある「棚作り」と本の目利きで、カリスマ書店員の異名を持ち、160万冊の本が並ぶ、巨大書店「ジュンク堂」池袋本店の副店長です。
書店員の大切な仕事、棚割には、一定の規則があり、文芸書ならまず、時代別で、古代、中世、近世、現代に分け、それがさらにフィクション、ノンフィクション、エッセイ、評論などのジャンルや著書名の50音順などに枝分かれします。
しかし、「江戸川乱歩」の本は、推理小説ではなく、「幻想小説」の棚に置くなど、お客さまの嗜好などをよく理解することが大切なんだそうです。
また、数学者の藤原正彦さんが書いたベストセラー「国家の品格」は、新書コーナー、数学のコーナー、現代思想の3コーナーに分けて置いたそうです。
本を探しに書店にやってきて、目当ての本の横にある本にも興味を持って買っていただきのが、書店員のやり甲斐。
また、お客さんが著者名やタイトルがわからない本を頼まれて
見つけたときも、うれしさいっぱいだそうです。
田口さんが、自ら書店のお仕事のエピソードを綴ったエッセイ『書店繁盛記』は、ポプラ社より、『書店風雲録』は、ちくま文庫より、それぞれ発売中です。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年04月02日 11:13