2008年03月26日
日本の匠
ゲスト:表具師の匠 稲崎棟史さん
稲崎棟史(いなざき むねちか)さんは、東京・日本橋生まれの
71歳。掛け軸、屏風、額などの表装を手掛ける職人が表具師。日本橋浜町にある老舗、「経新堂 稲崎(きょうしんどう いなざき)」の5代目店主です。
「経新堂 稲崎」は、江戸時代、天保年間(1830~1843年)に創業。
当時は、江戸城に近い元大工町(もとだいくまち)、現在の日本橋通り2丁目にあった。表具師の筆頭格「大経師(だいきょうじ)」であり、屋号を「表具師 稲崎」と言ったそうです。
江戸の伝統や職人技が息づく表具作り。表具の中でも掛け軸は、
絵や書の魅力を活かしながら、「裂地(きれぢ)」を組み合わせて制作する、総合的な感性が必要とされる工芸品です。
「裂地(きれじ)」とは、本紙(作品)の周りを囲む布地のこと。どの色、どの柄の裂地を選ぶかによって、大きく掛け軸の印象が変わる。掛け軸作りは、美人が身にまとう着物作りに似ているということでした。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年03月26日 11:51