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2008年03月13日

プロレス検定

3月9日に都内で行われたプロレス検定。
プロレスに関する知識と見識が試される。
普段はリングを見上げるだけのプロレスファン自身の晴れ舞台。
いかにももてなさげなオーラを放つ集団がなぜか厳粛さで、
懸命にテスト用紙と向かい合う。

DSCF0757.JPG

プロレスファン歴20余年の清水も勇敢に、猛しく、厳かに検定に臨む。
テスト問題は

Q 日本プロレスの若手三羽烏の中で、最初にアメリカ修行へと出発した
  G・馬場に、力道山は自分が武者修行中に負けた3レスラーのうちの
  1人へ専属トレーナーを依頼しています。
  その1人とは誰?

Q 力道山は1958年(昭和33年)8月にロサンゼルスでルー・テーズを
  破り、インターナショナル選手権を奪取しましたが、
  亡くなった時点でインター王座以外に所持していた王座は、
  アジア・ヘビー級選手権と、もう1つは何のタイトルだったでしょう?

Q 1955年(昭和30年)11月、アジア各国の超一流選手を
  一同に集めた「アジア・プロレス選手権シリーズ」は大成功を
  収めましたが、シングル王座の決勝を力道山と争ったレスラーは誰?

答えは、「フレッド・アトキンス」、「アジア・タッグ」、「キング・コング」だ!
清水大健闘!!

しかし・・・それが・・・一体何だってんだ!?
こんな知識が一体、この世間で人生で・・・
何の役に立っているんだあああ(!?)

正直言おう。・・・何の役も立たない!
なぜなら世間はア、いいか世間はア、オイ、
いいか・・・世間はなア・・・プロレスにイ・・・
何の関心もないんじゃい!!(大仁田厚風)

思えば清水宏の20余年にわたるプロレスファン人生は
決して平坦なものではなかった。
親からは観るなと言われ、隠れてコッソリTV観戦。
学校では「プロレスは八百長だろ」と責められ、「ならばどれだけ
プロレス技がきくのか受けてみろ」と技をかけてまわり、
女の子には全く受け入れられず、自分の辛く苦しいアングラ劇団人生を、
蔑視されるプロレスというジャンルに重ね合わせてきた。
どんなに蔑まれていても、プロレスラーは最強だ。
誰よりも強い・・・と信じて、それを支えに日の当たらない道を歩んできた。

東ニぷろれすガ、八百長ダト言フ奴アレバ、行ッテ、ソウデハナイト言ヒ。
西ニぷろれすらーガ本当ハ弱イト言フ奴アレバ、行ッテ、怖ガラナクテイイト言ヒ。
ソウイフモノニ私ハナリタカッタ・・・。

しかし、こっちがプロレスを裏から支えてるうちに、
当のプロレスの方がどんどん変わっていった。
「プロレスは真剣勝負」じゃない」プロレスに関わる人間達の方から、
そんな声が漏れ始め、やがて、それが当たり前になっていった。
とり残された昭和のファンの屈折とは?

「プロレス最強論に全くこだわりないっスよ」
「いい加減呪縛から解き放たれて欲しいですね」
プロレスにクルーにマイペースで接する平成のプロレスファン・・・
プロレスファンだというコンプレックスは全くないという彼ら新世代と、
清水をはじめとする、隠れ切支丹時代からの旧世代のファンの間に
横たわる大きくて深い溝。
こんな狭い世界で小さな世界でプロレスファン同士いがみ合ってどうする!

満身創痍の清水宏が立ち上がった。
「プロレスが数ある娯楽の1つに過ぎないだあ?
じゃあなんでプロレスを選んだ!?」
「たまたま」
「プロレスの魅力は何だ?言ってみろ」
「口で言ってもしょうがないっスよ」
「・・・口で言え! 言うんだ!」
勝手にアツくなる清水。
追求は続く。
「1年に何回観る?」
「・・・50回しか観ないです」
「『50回も』だ!! 十分だ50回も観りゃ!! 
1週間に1度じゃないか! 休日はプロレス一色ってことだろ!
なんでそんなに観る!?」
「・・・」
「プロレスはコストパフォーマンス良いのか?」
「・・・」
「どうなんだ!?」
「・・・いいえ・・・悪いです・・・」
「周りのプロレスファンの友達はどうなった?
あれ程いた仲間はどこへ行った?」
「・・・みんな・・・卒業しました・・・」
「何を!?」
「・・・プロレスを・・・」
「お前はなぜ卒業しない?こんな割の悪いものを観続けて、
孤独で、報われなくて・・・」
「報われたいわけじゃ・・・」
「報われたいはずだ!!(断言)」
「・・・はい」
「なのになぜ年間50回も観に行く?」
「・・・100回です」
「なお多いよ!隠すな本当のことを。バカモノ!!」
「・・・すみません・・・(涙)」
「泣くな・・・お前の口から言え・・・
それでもなぜプロレスを観続けるんだ?」
「・・・それは・・・
・・・好きだからです」

そうだ!! そうなんだよ!! よく言った!!
ただ、好きなんだ!! それだけなんだ!!
同じなんだよ、新世代も旧世代もない。
昭和のプロレスファンも平成のプロレスファンも同じ・・・おい・・・
どこ行くんだ・・・飲みに行くぞ・・・え、帰る・・・バッカモーン!!
これだから平成のファンは・・・(続く)。

  

投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年03月13日 13:18

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