2008年02月06日
日本の匠
ゲスト:曲物の匠 大川良夫(おおかわ よしお)さん
「曲物(まげもの)」とは、板を曲げて円形または楕円形に曲げ、底を取り付けた容器のこと。和蒸篭(わせいろ)をはじめ、中華蒸籠、裏漉(うらごし)、篩(ふるい)や楕円形の弁当箱など、そんな曲物をつくる人を曲物師と呼びます。
曲物師・大川良夫さんは、中野区生まれの66歳。
中野区上高田にある、昭和8年創業の「大川セイロ店」の二代目で、伝統的な技を受け継つぎ、手作りにこだわり、中華、日本料理に欠かせないセイロを40年にわたり、作り続けていらっしゃいます。
そんな大川さんの曲物は、飲食業界でも大評判で、全国から注文が舞い込んでいます。
大川さんは、高校時代から病弱な父親を手伝い、家業を継ぐつもりでいたそうです。大学を卒業し、何のためらいもなくこの道へ入りましたが、当初は師匠の物差しが頭に飛んでくることもあったとか。
曲物は、何枚もの曲げ板を巻いたり綴じたり、組み合わせたりする、手間隙かかる仕事。
若いころは、時には気を抜くこともあったそうですが、親父は決して妥協をしない人だったそうです。
投稿者 ごぜんさまスタッフ : 2008年02月06日 12:56